

「XMのスプレッドは広いのか狭いのか」
「時間帯によってスプレッドが変わるのって本当なのか」
「口座ごとにスプレッドが変わるらしいけど、どこが一番いいのか」
と皆さんは思った経験がありませんか?
スプレッドの数値を表でまとめられていても、結局何が一番いいのかわからない人は多いでしょう。
この記事では
・XMのスプレッドは広いのか狭いのか
・実際にスプレッドがどれだけ変わるのか
・スタンダード口座とゼロ口座、どちらが良いのか
といった疑問に、国内外のFXを利用している筆者が分かりやすいよう解説します。
海外FXのスプレッドとは?
スプレッドとは、業者がトレーダーから得る手数料です。
海外FX業者は、売買の差額で利益を得ています。
まず前提として、海外FX業者は国内FX業者よりも、スプレッドが広めと覚えておきましょう。
海外FXではpipsでの表記が採用されています。国内のFX業者に慣れ親しんだ人だと、銭の表記に慣れているので戸惑うでしょう。
pipsでの表記は通貨ごとにいくらかで変わり、ドル円やユーロ円、ポンド円では1pips=0.01円(1銭)となります。
また、スプレッドに変動制を取り入れていると、相場の急激な変動が起こります。
急激な変動時には原因として
・指標発表時
・重大発表時
・週始めの市場が開いた時
などの情報が開示された時に急変しますが、急激な変動はいつまでも続きません。
スプレッドはいずれ落ち着くので安心してください。
XMの口座ごとのスプレッド
XMのスプレッドは、海外FX業者の中でも広めです。
ですが他の要素で補っていますので、全くもってトレードは苦になりません。
・最大レバレッジ888倍
・ゼロカットシステムを導入し追証なし
・豊富な入金ボーナス
・方法により、出金に手数料がかからない
など、多くの魅力的なシステムを導入しているXMは、日本でも特に人気の高い海外FX業者です。人気があると聞くだけで、信頼性を感じるでしょう。
また、スプレッドが広いと言われているXMですが、取引ごとに発生するボーナスの存在でカバーされています。
取引ごとに発生するボーナスは、XMポイントとしてトレーダーに付与されます。
トレード日数によって付与ポイントが変わるので、表でご紹介します。
XMポイントは、Executiveから始まります。1ロット(10万通貨)での取引時です。公式サイトからも確認できます。
Executive | Gold | Diamond | Elite |
---|---|---|---|
7ポイント |
10ポイント |
13ポイント |
16ポイント |
初期から |
30日以上 |
60日以上 |
100日以上 |
最初の取引日から日数が経過すると、ランクアップしてもらえるボーナスが増えます。
なお、XMポイントはXMのホームページからのログインで、ボーナスに交換可能です。(XMポイント÷3=ボーナス)
Eliteランクでの取引は、初期と比べ倍以上のXMポイントをもらえます。XMでは長い期間取引するほど、トレーダーにとって有利な状況になるといえるでしょう。
また、XMでは通貨ペアだけでなく、以下の取引も可能です。
・株式指数
・先物指数CFD
・原油取引
・エネルギー取引
・貴金属
それでは、XMの2つの口座について解説していきます。(マイクロ口座は除きます)
スタンダード口座のスプレッド
スタンダード口座はスタンダードというだけあり、最も開設者の多い口座タイプです。
スタンダード口座の特徴を表にしました。
スプレッド平均 | 最大レバレッジ | ボーナス | 最低入金額 | 注文方式 |
---|---|---|---|---|
1.7pips |
888倍 |
豊富 |
5$ |
STP |
スタンダード口座の特徴を簡単にまとめると
・レバレッジが高い
・ボーナスが豊富
・低資金からでも始められるので初心者が手を出しやすい
となります。
また、スタンダード口座はSTP方式(Straight Through Processing)を採用し、取引手数料が発生しません。
STP方式はレバレッジが高く、ボーナスが豊富ですが
・海外FX業者を仲介するので、透明性に不安が生じる
・ECN方式に比べ、取引コストが高くなりがち
といったデメリットも見られるため、約定を拒否されてしまう可能性があります。
スタンダード口座は初心者から上級者まで、幅広く対応している口座になっていると言えます。開設者が多い理由になっているのです。
ゼロ口座のスプレッド
ゼロ口座(zero口座)は、スプレッドが狭い口座です。
しかし、ゼロ口座は一長一短です。そこで、ゼロ口座のスペックを記載したので参考にしてください。
スプレッド平均 | 最大レバレッジ | ボーナス | 最低入金額 | 注文方式 |
---|---|---|---|---|
0.1pips |
500倍 |
なし |
100$ |
ECN |
スタンダード口座のSTP方式とは違い、ECN(Electronic Communications Network)方式を取り入れています。
ECN方式を取り入れているため、以下のようなメリットがあります。
・海外FX業者を仲介しないため、透明性が高い
・STP方式よりも取引コストがかからない
・約定速度が早い
STP方式のように、業者を仲介しないため約定までが早く「自分が売買したレートと、かなり離れている…」といったスリッページも発生しにくいでしょう。
ですがECN方式にもデメリットが存在し
・手数料がかかるので、取引コストの計算が分かりづらい
・最大レバレッジが低い
・STP方式と違い、ボーナスが無い
といった問題点もあります。
ゼロ口座には取引手数料が発生し、片道5pips、つまり往復1.0pips(1ロット/10万通貨あたり)が加算されるのです。
手数料がかかると言うと「スプレッドだけでなく、手数料もかかるって結局割高では?」
と思うかもしれませんが、ゼロ口座は元のスプレッドが狭いのでスタンダード口座より取引コストを抑えられます。
また、最大レバレッジはスタンダード口座とは違い、500倍と低くなっています。
注意しなくてはいけないのは、スタンダード口座はボーナスが充実していますが、ゼロ口座にはボーナスがついていない点です。
ゼロ口座の特徴をまとめると
・取引手数料がかかる(手数料=1ロットあたり1.0pips)が、取引コストは割安
・ボーナスがない
・大きな金額を動かす上級者向けの口座
です。ゼロ口座はスタンダード口座で、FXに慣れてから使う口座と言えるでしょう。
MT4口座とMT5口座のスプレッド
プラットフォームが違うだけであり、スプレッドは変わりません。
ただし注文してから約定するまでには時間差が生じてしまうので、全く同じスプレッドとは言えません。
なぜなら、XMのスプレッドは絶えず変動しているからです。
XMのスプレッド比較(Gemforex,TitanFX比較)
XMのスプレッドは広すぎるのか?という点を他業者と比較してみましょう。
まずはスタンダード口座のような、一般的な口座の主要通貨スプレッドを見ていきましょう。
XM | Gemforex | TitanFX | |
---|---|---|---|
ドル円(USDJPY) |
1.7pips |
1.2pips |
1.3pips |
ユーロ円(EURJPY) |
2.4pips |
1.4pips |
1.7pips |
ユーロドル(EURUSD) |
1.7pips |
1.2pips |
1.2pips |
ポンド円(GBPJPY) |
3.7pips |
1.9pips |
2.5pips |
XM(スタンダード口座)はスプレッドが割高と言えます。
次に、スプレッドを狭く設定している口座です。(手数料含んで記載してあります)
XM | Gemforex | TitanFX | |
---|---|---|---|
ドル円(USDJPY) |
1.1pips |
0.3pips |
1.0pips |
ユーロ円(EURJPY) |
1.6pips |
0.5pips |
1.4pips |
ユーロドル(EURUSD) |
1.1pips |
0.3pips |
0.9pips |
ポンド円(GBPJPY) |
2.1pips |
1.0pips |
2.2pips |
スタンダード口座は他業者と比べスプレッドが広いことが分かりましたが、ゼロ口座においては同水準になっています。
Gemforexは手数料が無料でスプレッドが特に狭くなっていますが、最低入金額が高かったりトレードルールがあったりと利用条件が細かくなっています。
XMはスプレッドが広いと言われていますが、スタンダード口座では顕著に見られるでしょう。
XMの早朝スプレッド
XMにおけるスプレッドでは、日本の早朝時間に急激な変動が見られます。
トレーダーは、この早朝スプレッドに注意しなければいけません。筆者も早朝にチャートを見た時に、いつも以上にスプレッドが広がっていて驚いた経験があります。
ですが、スプレッドは固定されていないので心配ありません。
相場の変動が激しくても必ず落ち着くので、安心してください。
スプレッド分を含み、損失が大きくなる状況になっても冷静になりましょう。
XMの全取扱銘柄スプレッド一覧
XMではFX通貨だけでなく、多数の銘柄で取引ができます。
そこで、以下の銘柄におけるスプレッドを、それぞれ紹介します。
・FX通貨
・貴金属・エネルギー
・株価指数(現物)
・株価指数(先物)
XMでは57銘柄のFX通貨と、41銘柄のCFD取引が可能です。
それぞれのスプレッドがどれほどになっているのか、商品ごとに表を用いて紹介します。
通貨ペアごとのスプレッド一覧表
取引が多いとされる通貨ペアのスプレッド一覧を、表で確認してみましょう。
※ゼロ口座には手数料も含めています
スタンダード口座 | ゼロ口座(手数料含む) | |
---|---|---|
ドル円(USDJPY) |
1.7pips |
1.1pips |
ユーロ円(EURJPY) |
2.4pips |
1.6pips |
ユーロドル(EURUSD) |
1.7pips |
1.1pips |
ポンド円(GBPJPY) |
3.7pips |
2.1pips |
※XMではその他に通貨ペアを多く取り扱っており、57種類に上ります。
比較するとゼロ口座がいかに低コストか分かったでしょう。
トレードを多く繰り返していると、大きな差になってしまいます。
可能ならば、ゼロ口座での取引がおすすめです。実際にトレード上級者は、ゼロ口座で取引を多くしています。
貴金属・エネルギー
貴金属・エネルギーのスプレッドは、GOLDを筆頭にボラティリティが高い傾向にあるのが現状です。
市場の流動性の高さを表すものです。価格変動の大きい商品や銘柄を「ボラティリティの高い商品・銘柄」と表します。
GOLDとSILVERのみ口座タイプによるスプレッドの違いがあり、ゼロ口座の方が狭くなっています。
そこで、以下の表に貴金属・エネルギーのスプレッドをまとめました。
スタンダード口座 | ゼロ口座 | |
---|---|---|
GOLD |
3.5pips |
2.1pips |
SILVER |
3.5pips |
2.0pips |
BRENT | 0.5pips | 0.5pips |
GSOIL | 15.0pips | 15.0pips |
NGAS | 3.0pips | 3.0pips |
OIL | 0.5pips | 0.5pips |
OILMn | 0.5pips | 0.5pips |
XMでは貴金属以外にも、NGAS(天然ガス)や原油などのエネルギー商品が取引できます。
株価指数(現物)
XMでは株価指数の現物取引も可能で、日経225やUS30(ダウ平均)などがあります。
XMの株価指数の最低スプレッドを、次の表にまとめました。
最低スプレッド | |
---|---|
JP225Cash(日経平均) | 12pips |
US100Cash(ナスダック) | 2.0pips |
US30Cash(ダウ平均) | 2.8pips |
US500Cash(S&P 500) | 0.7pips |
XMではUS100やUS30のスプレッドが他の海外FX業者よりも狭くなっており、より有利な取引ができます。
株価指数(先物)
XMでは株価指数の現物だけでなく、先物取引も可能です。
XMにおける先物取引のスプレッドを、次の表にまとめました。
最低スプレッド | |
---|---|
JP225(日経平均) | 24pips |
US100(ナスダック) | 5.0pips |
US30(ダウ平均) | 6.0pips |
US500(S&P 500) | 1.2pips |
先物取引は現物取引よりもスプレッドが割高になっています。
XM口座の最大スプレッドと最小スプレッド
ここからは、スタンダード口座とゼロ口座の最大・最小スプレッドを見ていきましょう。
スタンダード口座
スタンダード口座の通貨ペア4種を表にまとめました。
最大スプレッド | 最小スプレッド | |
---|---|---|
ドル円(USDJPY) |
7.6pips |
1,5pipps |
ユーロ円(EURJPY) |
14.7pips |
2pips |
ユーロドル(EURUSD) |
8pips |
1.6pips |
ポンド円(GBPJPY) |
16.9pips |
3pips |
最大と最小で10pipsほどの差が見られます。
ゼロ口座
次に、ゼロ口座の通貨ペア4種を表でまとめました。
最大スプレッド | 最小スプレッド | |
---|---|---|
ドル円(USDJPY) |
6.1pips |
0pipps |
ユーロ円(EURJPY) |
14.7pips |
0.2pips |
ユーロドル(EURUSD) |
6.4pips |
0pips |
ポンド円(GBPJPY) |
16.9pips |
0.7pips |
スタンダード口座に比べ、ゼロ口座では最大・最小スプレッドも狭いと分かったでしょう。
どのような状況においても、ゼロ口座が低コストだと言えます。
相場状況に関連してスプレッドは大きく変動しますが、注意したい点があります。
「スプレッドが広がっているときにポジションの決済は控える」
ということです。なぜなら、必要以上の損失を受けたり、得られた利益が減ってしまったりしてしまうからです。
急激な変動時でも、焦らずに相場を見つめましょう。
まとめ
スタンダード口座とゼロ口座の違いは多々ありますが、まとめると
・スタンダード口座はスプレッドが広く、ボーナスが豊富にある
・ゼロ口座は取引コストを抑えられ、トレード環境が充実している
という特徴を持っています。
この記事を参考にして自分に合った口座を選択し、より良い取引方法を探していきましょう。