

両建て取引という手法をご存知でしょうか。
両建て取引は、上手に活用することでリスクを軽減したり、利益を確保したりと様々なメリットがあります。
しかし一方で、禁止されている取引パターンもあり、注意しないと重いペナルティが課されるケースもあります。
そこで本記事では、GEMFOREXで両建てが禁止されているのか、どのような取引パターンが禁止されているのか、GEMFOREXで両建てするメリット、注意点、おすすめの手法などを徹底解説していきます。
少し難しい内容も含まれますが、何度か目を通すことで禁止行為を避けながら上手く両建て取引を活用できるようになります。
GEMFOREXでは両建てが禁止されている?
GEMFOREXでは、同一口座内の両建てのみが認められています。
同じ通貨ペアで「売り建て」と「買い建て」を同時に行うことです。
例えば、1ドル100円のときに取引したとします。
1ドルが120円まで値上がり(円安ドル高)したとすると、買いポジション20円分の含み益、売りポジション20円分の含み損がある状態です。
つまり、プラスマイナス・ゼロの状態となります。
一見すると無意味なトレードに見えますが、スワップポイントのサヤ取りなど、一定のメリットのある手法です。(メリットについては後で詳しく説明します)
同一口座内の両建てのみ可能
GEMFOREXでは、両建ては禁止されていません。
ただし、「同一口座内の両建てのみ」可能である点には注意が必要です。
ここからは、GEMFOREXで禁止されている両建て取引のパターン、禁止されている取引が実際にバレるのか、GEMFOREXでできる両建て取引の手法について説明します。
GEMFOREXで禁止されている5つの両建て取引
ここからは、GEMFOREXで禁止されている両建て取引のパターンについて、特に注意すべきものを見ていきます。
禁止されている取引に抵触した場合、利用停止・報酬凍結・法的措置などの重いペナルティが課されます。
実際にGEMFOREXの規約も引用しながら詳細に説明していきますので、ぜひお読みください。
1.複数口座間での両建て取引
GEMFOREXでは1つのアカウントで5つの口座が開設できますが、口座を複数作り、それぞれ反対のポジションを持つことは禁止されています。
また、同じ通貨ペアだけでなく、相関性の高い通貨ペアも含まれるので注意が必要です。
14.当社複数口座で両建て取引する行為(同通貨ペア、相関性の高い通貨ペアも含みます)
引用元:GEMFOREXご利用規約
こちらは上記の通り、GEMFOREXご利用規約にも明記されているので気を付けましょう。
2.重要経済指標発表時の両建て取引
米国雇用統計など、重要な経済指標が発表されるタイミングで両建て取引を行うことも禁止されています。
17.経済指標時、アメリカ雇用統計発表時ならびに政府や中央銀行介入など相場が急激に変動するタイミングのみを狙った悪質とみなす取引。
引用元:GEMFOREXご利用規約
また、「悪質」かどうかはGEMFOREXで判断し、その判断根拠は開示されません。
そのため、雇用統計発表前後やFOMCの前後等は両建て取引は控えておくべきです。
禁止行為の有無についての判断は当社が行うこととし、利用者に対するその内容・根拠の説明を要しないものとします。
引用元:GEMFOREXご利用規約
こちらも上記の通り、GEMFOREXご利用規約に明記されているので気を付けましょう。
3.他業者の口座を使った両建て取引
GEMFOREXでは、他業者の口座を使って両建て取引することが禁止されています。
13.2つの業者(または複数業者)に入金して、両建て取引する行為(同通貨ペア、相関性の高い通貨ペアも含みます)
引用元:GEMFOREXご利用規約
これは上記1で説明した両建て取引を、GEMFOREXの複数口座ではなく、GEMFOREXを含む複数業者に口座を開設して行うパターンです。
こちらも相関性の高い通貨ペア含め禁止されています。
4.ゼロカットを利用した両建て取引
GEMFOREXでは、ゼロカットを利用した両建て取引が禁止されています。
レバレッジを掛けて入金した証拠金を超える損失が出たとき、追証が請求されずリセットされるシステムです。
このゼロカットを利用することで、「損失が出たポジションはゼロカット・利益が出たポジションは丸儲け」というやり方ができそうに見えますが、こちらも禁止されています。
16.提供サービスやシステムの盲点を狙った悪質とみなす取引
引用元:GEMFOREXご利用規約
明確に「ゼロカット」とは書いていませんが「提供サービスやシステム」にゼロカットが含まれると考えられます。
5.ボーナスを利用した両建て取引
GEMFOREXで開催しているボーナスを利用した両建て取引が禁止されています。
入金ボーナス・キャンペーンボーナスを利用して両建て取引すれば、少ない自己資金で利益を出せそうに思えますが、こちらも禁止されています。
16.提供サービスやシステムの盲点を狙った悪質とみなす取引
引用元:GEMFOREXご利用規約
「ゼロカット」同様、明確に「ボーナス」とは書いていませんが、「提供サービスやシステム」にボーナスが含まれると考えられます。
GEMFOREXで禁止されている両建てはバレるの?
「同じGEMFOREX内ならまだしも、複数業者を使って両建て取引をした場合はバレないのでは」と考える方もいるかと思います。
しかし、以下で述べる理由から、両建て取引は原則バレると考えておいたほうがいいと思われます。
ですので、禁止されているパターンの取引を行わないように注意しましょう。
1.共通プラットフォームでバレる
2.ブリッジ業者からバレる
以下で詳しく見てみましょう。
1.共通プラットフォームでバレる
海外FXでは、MT4やMT5といったプラットフォームを使ってトレードする場合がほとんどです。
これらプラットフォームの取引情報から、両建て取引していることがバレる可能性が非常に高いです。
どのような方法で検知しているのかは開示されておらず諸説ありますが、口座名義を変更するなどの方法をとってもほぼ間違いなくバレるようです。
2.ブリッジからバレる
ブリッジとは、海外FX業者が利用する仲介業者のことです。
トレーダーが両建て取引したのが別の海外FX業者でも、それらの海外FX業者がたまたま同じブリッジを利用していたら、情報がそこに集まることになります。
これがきっかけでバレることもあるようです。
GEMFOREXで両建てする3つのメリット
これまで、禁止されている両建て取引のパターンや、バレるリスク、バレたときのペナルティなどネガティブな面を説明してきました。
しかし、「GEMFOREXの同一口座内で両建て取引をする」等のルールを守って取引をすれば、きちんとメリットのある手法です。
ここからは、GEMFOREXで両建て取引をするメリットを説明します。
1.為替変動リスクに強い
2.レンジ相場で利益を出しやすい
3.スワップのサヤ取りができる
順番に見ていきましょう。
1.為替変動リスクに強い
為替が大きく変動した際、片方のポジションは損失が出ますが、両建てしたもう片方のポジションではほぼ同額の利益が出るためプラスマイナス・ゼロとなります。
為替の変動が大きくてもこの関係は変わらないため、両建て取引は為替変動リスクに強いという特徴があります。
為替変動の予想に自信がない方や、マーケットを静かに観察したい方におすすめの手法です。
2.レンジ相場で利益を出しやすい
両建て取引は、レンジ相場で利益が出しやすいというメリットがあります。
波のように一定の価格水準(レンジ)でレートが動いている相場を指します。
両建てしながら利益が出た方のポジションを決済し、相場が反転するタイミングで反対のポジションを決済することで、効率的に利益を出すことができるのです。
3.スワップのサヤ取りができる
両建て取引は、スワップのサヤ取りができるというメリットがあります。
スワップアービトラージとも呼ばれるもので、売りスワップと買いスワップの差額を利用して利益を出す方法です。
通常、売りスワップと買いスワップを両方保有するとマイナスになることがほとんどなのですが、GEMFOREXではUSD/JPYにおいてプラスになることがあります。
理論上はほぼノーリスクで利益を出し続けることができます。
GEMFOREXで両建てする際の2つの注意点
ここからは、デメリットとまでは言えないものの、両建て取引をする際に注意すべき点について説明します。
1.スプレッドが2倍かかる
2.売り買いどちらのポジションも損切りになるリスクがある
順番に見ていきます。
1.スプレッドが2倍かかる
冒頭の両建ての説明で、プラスマイナス・ゼロと書きましたが、実際はポジションごとにスプレッドがかかります。
つまり、売りポジションのスプレッドと、買いポジションのスプレッドの2倍のスプレッドがかかるということです。
両建て取引のような薄い利ざやを狙う取引では無視できないコストになりますので注意が必要です。
2.売り買いどちらのポジションも損切りになるリスクがある
両建て取引では、原則プラスマイナス・ゼロになるのですが、レートの動きの激しいタイミングで両建てすると、売り・買いどちらのポジションも損切りになってしまうケースがありえます。
レートの動きがあまりに激しいタイミングでは両建て取引は避けるようにしましょう。
GEMFOREXでできる3つの両建て手法
ここからは、GEMFOREXで特に有効な両建て手法を3つ紹介します。
当然、禁止されている行為には当たりませんのでご安心ください。
1.両建てナンピン手法
2.税金対策を狙った両建て手法
3.ダブルスワップを狙った両建て手法
それでは順番に見ていきましょう。
1.両建てナンピン手法
一般的にナンピンとは、買った投資商品(株式や投資信託など)が下落した場合に、買い付けコストを引き下げることを目的に、さらに買い付けることです。
ナン(難)、つまり損を平らにすることから難平と書いてナンピンと呼ばれています。
FXの世界でもナンピンを活用することができます。
具体的な数値例を使って解説します。
1.1ドル100円のときに1ドル買付
2.1ドル90円のとき(上記より円高ドル安)に1ドル買付
上記の2種類の取引を行った結果、2ドルで190円、すなわち1ドル95円で取得できたことになり、はじめの1ドル100円のときより買い付けコストが下がっています。
ここで、さらに両建て取引を用います。
1ドル90円のときに、1ドル買い付けるだけでなく1ドル売りで入ります。
最後に、相場が反転するタイミングで両ポジションを決済します。
すると、買い付けコストを下げた状態で、買い増したポジションの損失を抑えることができます。
2.税金対策を狙った両建て手法
続いて、税金対策を狙った方法です。
FXでは、実現した利益に対して所得税がかかります。
たとえば、年末の時点で未決済の含み益があるとき、未決済のままにしておけばその年の所得税はかかりませんが、相場が反転して損失を出してしまうかもしれません。
そこで、両建てを利用することで年内の利益を事実上確保することができます。
3.ダブルスワップを狙った両建て手法
こちらはGEMFOREXだけでできる手法です。
通常、ほとんどの通貨ペアで買いスワップはプラス、売りスワップはマイナスです。
しかし、GEMFOREXはUSD/JPYのスワップポイントが買いと売りの両方でプラスになっています。
つまり、両建てを利用することで買い・売り両方のスワップポイントを得ることができるのです。
4.スワップアービトラージ取引
GEMFOREX(ゲムフォレックス)でできる両建て手法に、スワップアービトラージ取引があります。
同じ通貨ペアの買いポジションと売りポジションで両建てしてスワップポイントをもらう手法となります。
両建てするとスワップポイントがマイナスになるのが一般的ですが、GEMFOREX(ゲムフォレックス)ではスワップポイントがプラスになる通貨が存在するのです。
また、GEMFOREX(ゲムフォレックス)は同じ口座内の両建てが認められており、他業者とは違って堂々と両建てトレードできます。
まとめ
最後に、GEMFOREXにおける両建て取引のルールや手法についてまとめました。
・GEMFOREX内の同一口座内の両建て取引のみ可能
・複数業者の口座を使うなどの禁止されている取引パターンに注意
・禁止されている取引パターンはほぼバレる
・GEMFOREXで両建て取引をする際にはメリットあり
・特にダブルスワップを狙うのがおすすめ
GEMFOREXでは、同一口座内の両建て取引以外の手法はすべて禁止されています。
複数業者の口座を使っても、プラットフォームやブリッジを通して必ずバレます。
ルールを守りつつ、両建て取引を上手に活用していきましょう。
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