

FXDDは、MT4などで取引できるので自動売買する際に最適な海外FX業者です。
プレミアム口座(ECN)の取引コストは低めで、スワップポイントは国内FX業者並みに高く、手軽に稼げる好条件が整っています。
また、取引ツール・サポートツールが充実している点にも注目です。
そのFXDDで頻繁に取引する方にとって、スプレッド幅はどの程度なのかは気になる点です。
では、FXDDのスプレッド水準はどのようになっているのでしょうか?
この記事では、FXDDのスプレッド一覧と、他社と比較した結果などを紹介します。
海外FXのスプレッドとは?
まず、スプレッドについて改めて詳しく解説します。
スプレッドとは、外貨の買値と売値の差を表すものであり、FXにおけるスプレッドとはトレーダーがFX取引する際の買値と売値の差のことです。スプレッドが狭いと低コストでということになり、トレーダーにとって有利な条件での取引が可能です。外貨預金にも同様に、預入レートと払戻レートという買値と売値の差が見られますが、一般的にFXの方が低コストで取引可能です。
一般的には、国内FXでは海外FXに比べスプレッドが圧倒的に狭く設定されています。
国内FXの方がスプレッドが狭い理由は、DD方式を採用しているからです。
Dealing Deskの略で、トレーダーとFX業者が1対1で取引する方式を指します。「OTC取引」や「MM方式」とも呼ばれます。
DD方式はトレーダーの注文を受け取る過程で収益を上げるため、実際に市場へ注文を流す必要がありません。
基本的にDD方式は、負けるトレーダーが多ければ多いほど収益が増えます。
なぜなら、スプレッドが狭くてもトレーダーが被った損失によって国内FX業者は儲かるからです。
そのため、実際に国内FX業者ではスプレッド幅が0.2pips~0.3pipsと極端に狭く設定さています。
一方、海外FXはNDD方式を採用している業者が多く存在し、スプレッドが広い傾向にあります。
No dealing desk(ノーディーリングデスク)の略称であり、為替ディーラーを設置していないFX業者の取引方式です。NDD方式では顧客の注文を最適な価格で提示でき、レートの透明性や信憑性が担保されています。
NDD方式は取引に仲介しないため、海外FX業者には仲介料などが発生しません。
トレーダーが継続的に自社システムを用いて取引をおこなって、勝ってくれることによってスプレッドや取引手数料を得る仕組みが構築されているのです。
NDD方式はスプレッドによって実質的な手数料を徴収されるために、国内FX業者が採用しているDD方式と比較するとスプレッドが広くなってしまいます。
一方で、海外FX業者では各種ボーナスなどが充実しているメリットがあるために、スプレッド幅の広さは一概に悪いとは言い切れません。
FXDDの口座ごとのスプレッド
FXDDはトレーダーに対して、以下2種類の口座タイプを用意しています。
1.スタンダード口座
2.プレミアム口座
「2種類は少ない」と感じる方もいるかもしれませんが、口座の選択で悩む必要がないとも言えます。
また、各口座において特徴的な条件が設定されており、お得に取引できる点が魅力的です。
ここでは、スタンダード口座とプレミアム口座の特徴や、各口座のスプレッドについて解説します。
1.スタンダード口座
スタンダード口座とは、その名の通りFXDDにおけるスタンダードな条件で取引できる口座となります。
FXDDでは、口座開設時点では最大レバレッジが200倍に設定されていますが、これだけ見ると他の海外FX業者と比較して低めに感じがちです。
ただし、口座開設後にカスタマーポータルにてレバレッジ変更の申請が可能で、最大レバレッジ500倍で運用できます。
他の海外FX業者にありがちな、証拠金によってレバレッジが変更されるフロートレバレッジ制ではなく、どの金額で取引しても500倍で運用できる点が魅力的です。
ただ、一部マイナー通貨ペアなどでは、ハイレバレッジでのトレードが制限されるので注意してください。
最大取引量の設定がなく、証拠金がある限りはどれだけでもポジションを保有できるので、取引量が多いトレーダーでも安心して取引を継続できます。
他にも、後で詳しく解説しますがFXDDは他の海外FX業者と比較して、早朝スプレッドが拡大しにくいという魅力的なポイントもあります。
注文執行方式として STP方式を採用している点も見逃せません。
「Straight Through Processing」の略であり、「注文が直接市場に流れる」と訳せます。STP方式を採用しているFX業者の場合、カバー先の金融機関のレートを参照してレートにスプレッドを上乗せした上でトレーダーへ提示しています。STP方式では、カバー先からの提示レートとトレーダーへの提示レートの差がFX業者の利益となり、カバー先が多いほど有利なレート配信が可能です。
スタンダード口座におけるスプレッドを見ると、以下のような条件となっています。
スタンダード口座 | |
---|---|
USD/JPY | 2.6pips |
EUR/JPY | 3.2pips |
GBP/JPY | 4.6pips |
AUD/JPY | 3.8pips |
EUR/USD | 2.0pips |
GBP/USD | 4.6pips |
AUD/USD | 2.3pips |
基本的に、スプレッド幅はとても広めに設定されています。
2.プレミアム口座
プレミアム口座は、ECN方式で強力なカバー先と繋がっていることから、1秒以内に99%の注文が執行される高速約定が可能です。
よって、確実に約定したいという点を追及している場合は、プレミアム口座がおすすめです。
キャンペーンが不定期開催で期間限定となりますが、お得に取引できる環境も整っています。
かつては初回最低入金条件が設定されていましたが、現在、入金条件は撤廃されているので安心です。
ただ、プレミアム口座では一定期間以上、取引口座の利用がないと高額な口座維持費が発生するの難点です。
口座維持費発生条件としては、1月1日、4月1日、7月1日、10月1日の時点において、3ヶ月以上の期間トレードしていないライブ口座がある場合に適用されるので、注意してください。
プレミアム口座は、スタンダード口座と比較してスプレッド幅は狭く設定されています。
プレミアム口座 | |
---|---|
USD/JPY | 1.0pips |
EUR/JPY |
1.61pips |
GBP/JPY | 1.8pips |
AUD/JPY | 1.9pips |
EUR/USD | 0.9pips |
GBP/USD | 1.3pips |
AUD/USD | 1.5pips |
以上のように、中には1pipsを切る設定となっているのです。
FXDDのスプレッド比較
FXDDの各口座におけるスプレッド幅が理解できたところで、他社と比較した結果が気になるものです。
日本でも多くの方が利用されている海外FX業者であるGemforexとTitanFXと各口座の条件を比較します。
そこで、スタンダード口座と各社のスタンダード口座に該当する口座の比較を以下の表にまとめました。
Gemforex スタンダード口座 |
TitanFX Zeroスタンダード口座 |
FXDD スタンダード口座 |
|
---|---|---|---|
USD/JPY | 1.2pips | 1.3pips | 2.6pips |
EUR/JPY | 1.4pips | 1.5pips | 3.2pips |
GBP/JPY | 1.9pips | 2.2pips | 4.6pips |
AUD/JPY | 1.6pips | 1.7pips | 3.8pips |
EUR/USD | 1.2pips | 1.1pips | 2.0pips |
GBP/USD | 2.1pips | 1.6pips | 4.6pips |
AUD/USD | 1.5pips | 1.1pips | 2.3pips |
FXDDスタンダード口座は、他社と比較してとても広いスプレッド幅が設定されています。
次に、プレミアム口座と他社のプレミアム口座に該当する口座と比較した結果は、以下の通りです。
GEMFOREX ノースプレッド口座 |
Titan FX ZeroブレードECN口座 |
FXDD プレミアム口座 |
|
---|---|---|---|
USD/JPY | 0.3pips | 0.3pips | 1.0pips |
EUR/JPY | 0.5pips | 0.3pips | 1.6pips |
GBP/JPY | 1.0pips | 1.3pips | 1.8pips |
AUD/JPY | 0.6pips | 0.8pips | 1.9pips |
EUR/USD | 0.3pips | 0.1pips | 0.9pips |
GBP/USD | 1.3pips | 0.7pips | 1.3pips |
AUD/USD | 0.3pips | 0.1pips | 1.5pips |
各社では、プレミアム口座に該当する口座がないために、GEMFOREXノースプレッド口座とTitan FXZeroブレードECN口座と比較しています。
その結果、さすがにスプレッド幅は広めに設定されていますが、その分だけ各種ボーナスなどを利用できるメリットがあります。
FXDDの早朝スプレッド
日本時間の早朝の時間帯は、どうしてもスプレッドが不安定な時間帯となってしまいます。
これは、為替取引はオセアニア市場からスタートし、まもなく日本市場が開場して、最終的にはニューヨーク市場で終わりますが、ロールオーバーと呼ばれており、スワップポイントが付与される前後の時間帯となります。
スワップポイントについては、ニューヨーククローズ後の7:00頃に計算され、加算や減算されるのが特徴です。
どうしても、この時間帯は最も取引量が少ないために、スプレッドも大きく開いてしまうという特徴があります。
スプレッド幅については、インターバンク市場の取引量によりスプレッドが変化する、ECN方式の口座タイプでは顕著にその傾向が見られます。
一方で、FXDDのスタンダード口座では、STP方式を採用しているために、比較的スプレッド幅が広がりにくいという点が魅力的です。
ただ、曜日にかかわらず早朝6時前後のスプレッドは大きく開く傾向で、各通貨ペアは以下のスプレッド幅となる場合が多くあります。
・USD/JPY:約3〜5倍
・EUR/JPY:約4〜4.5倍
・GBP/JPY:約5〜9.5倍
・AUD/JPY:約3.5〜7.5倍
・CAD/JPY:約2.5〜5倍
・EUR/USD:約6.5〜10倍
取引する際には、スプレッド幅の広がりに注意して取引してください。
FXDDの全取扱銘柄スプレッド一覧
FXDDで取り扱っている銘柄は、通貨ペアだけにとどまりません。
全銘柄を合わせると111銘柄に上り、以下にFXDDが取り扱っている商品をまとめました。
・FX通貨ペア
・貴金属
・エネルギー
・株価指数
・仮想通貨
・株式銘柄
それでは、それぞれの銘柄で代表的な商品のスプレッドを紹介します。
通貨ペアごとのスプレッド一覧表
FXDDにおける、メジャー通貨ペアのスプレッド一覧は、以下の通りです。
スタンダード口座 | プレミアム口座 | |
---|---|---|
USD/JPY | 2.6pips | 1.0pips |
EUR/JPY | 3.2pips | 1.61pips |
GBP/JPY | 4.6pips | 1.8pips |
AUD/JPY | 3.8pips | 1.9pips |
EUR/USD | 2.0pips | 0.9pips |
GBP/USD | 4.6pips | 1.3pips |
AUD/USD | 2.3pips | 1.5pips |
おおむね、プレミアム口座はスタンダード口座の半分のスプレッド幅となっています。
ただ、GBP/USDのように大きく差が生じる通貨ペアもあるために、よりお得な通貨ペアを選択して取引してください。
メタル
メタルは金属とも呼ばれ、主な商品は金(XAU)や銀(XAG)です。
特にXAUは多くの方がトレードしているため、一日の値動きも非常に高い傾向にあります。
そこで、FXDDにおけるメタルのスプレッドをまとめました。
スタンダード口座 | プレミアム口座 | |
---|---|---|
XAU/USD | 42.0pips | 29.0pips |
XAG/USD | 5.0pips | 5.0pips |
XAU/EUR | 70.5pips | 67.0pips |
XAG/EUR | 7.0pips | 8.0pips |
金属はFX通貨に比べ、スプレッドが広く感じるかもしれません。
ですが、金属の値動きは大きいため、スプレッドの大きさはさほど気にならないでしょう。
エネルギー
FXDDで取り扱っているエネルギーは、3種類です。
エネルギーは2022年に入ってから、非常に大きな動きを見せています。
そこで、FXDDで取り扱っているエネルギーのスプレッドを、以下にまとめました。
スタンダード口座 | プレミアム口座 | |
---|---|---|
OIL/USD | 10.0pips | 8.0pips |
NATGAS | 58.0pips | 33.0pips |
UK.OIL | 9.0pips | 10.0pips |
特にNTAGAS(天然ガス)はロシア情勢に密接に関係しているため、値動きは大きくなり、スプレッドも拡大しています。
市場平均
市場平均は株価指数とも呼ばれ、複数銘柄の平均から値動きを出しています。
そこで、FXDDにおける市場平均のスプレッドを、次の表にまとめました。
スタンダード口座 | プレミアム口座 | |
---|---|---|
ESP.35 | 10.10pips | 88.0pips |
GER.30 | 45.0pips | 30.0pips |
FRA.40 | 44.0pips | 29.0pips |
UK.100 | 52.0pips | 32.0pips |
AUS200 | 72.0pips | 53.0pips |
市場平均のスプレッドは、口座タイプによって大きな差が生じる場合があります。
ですので、取引する際にはスプレッドを確認して、コスト面も考えなければいけません。
株式
FXDDでは、AppleやFacebook、amazonといった誰しも聞いた経験のある株式の取引ができます。
ここでは、代表的な株式のスプレッドを以下の表にまとめました。
スタンダード口座 | プレミアム口座 | |
---|---|---|
#AAPL | 4.0pips | 4.0pips |
#FB | 11.0pips | 6.0pips |
#AMZN | 24.50pips | 12.40pips |
#NFLX | 13.0pips | 24.0pips |
FXDDで株式取引する際、口座タイプによるスプレッドの差はあまり気になりません。
ただし、FXDDのスプレッドは一定ではないので、都度チェックは必要です。
仮想通貨
FXDDの仮想通貨では、有名なビットコインやイーサリアムを取引できます。
そこで、以下の表に仮想通貨のスプレッドをまとめました。
スタンダード口座 | プレミアム口座 | |
---|---|---|
BTC/USD | 14.2970pips | 13.4800pips |
BTC/EUR | 55.00pips | 53.100pips |
ETH/USD | 69.76pips | 69.86pips |
LTC/USD | 51.3pips | 58.5pips |
仮想通貨のスプレッドも口座タイプによる違いはあまり感じません。
ビットコインは価格が高く、レバレッジは4倍と低いため、多くの証拠金が必要になります。
FXDDのスプレッドの評判は?
FXDDのスプレッドに対して、SNSでも様々な評判が見られますが、総じてスプレッド幅が広いという不満の声が圧倒的です。
総評:現状使うなら間違いなくFxPro。ここなら安心して使える。FXDDはスプレッドとサーバーの問題が解決しないとEA使いたくない。裁量するならOANDAで良いでしょ。
— 可愛い狐ちゃん (@cecile365ea) May 29, 2010
FXDDを使うメリットって固定スプレッドだったのに、それが崩れるとメリットマジでなくなるから。
*Tw*
この方の場合、自動売買では到底使用できない口座であると嘆いています。
FXDDのEURUSDのスプレッドが1pipになっていたのですが、現在は2pipsに戻ってしまいました。糠喜だったかな。
— 短期投資技術研究所 (@traderlab) April 19, 2010
こちらも、一時的には通常スプレッドになるものの、また広がるなどの動きを見せるケースがあります。
FXDD、5桁変動スプレッドになってから狭まった通貨ペアもあるけど、広がった通貨ペアもある。EUR/USDは結局広がった感じ、たいてい20を上回っているし。そろそろ乗り換えかな。
— toyolab (@toyolab) February 24, 2011
5桁変動スプレッドに変更されて以降、逆にスプレッド幅が広がったと不満を述べています。
FXDD改善要望点:スプレッド常時固定(マイクロもMTXも)、サーバーの強化(今悪すぎ)、MTXの参入敷居を元に戻してほしい、入金・資金移動に時間かかりすぎ(最悪でも1営業日内にすること、2日以上かかるなんて論外)
— 可愛い狐ちゃん (@cecile365ea) May 29, 2010
最低限これら実現しないと顧客無くすよ? *Tw*
不満な点として、スプレッドに対して取り上げており、解約することも辞さないと語っています。
FXDDのスプレッド酷すぎwww
— やまびこ@FX (@yamabiko_fx) May 10, 2019
さらにここでスキャルピングEAが動くんですねwww
結果は誰が見ても明らかですね(^^)(^^)(^^) https://t.co/L56b04qEsV
2017.5/16 19:28付近 FXDDとXMのリアル口座でのドル円のスプレッド比較😅
— sourire d’ange (@Iavictoire_fx) May 16, 2017
★上部ーFXDD ドル円113.627-113.651(2.4)
下部ーXM ドル円113.630-113.647(1.7)
XMは、普段平均1.8なのですが、FXDDは、かなり荒 pic.twitter.com/o3hCb4ubj1
EA欲しいですって言ったら口座作って自動売買するよう言われFXDDの口座作ったらスプレッドとんでも無かったのはそのせいですか…
— やすひろ@EA再起動 (@i25441521) May 10, 2019
もちろん入金してないですが被害に遭われた方も多いんでしょうね pic.twitter.com/siYlpyIZvd
以上のように、とにかくスプレッド幅が広くなりがちという点は、是非改善してほしいものです。
まとめ
FXDDでは、朝方のスプレッド幅が他社と比較して狭いという利点がありますが、総じてスプレッド幅が広めに設定されています。
特に、頻繁に取引する方にとっては、常にスプレッド幅を意識したトレードが必要になりますので、注意してください。