

高いレバレッジをかけられ、稼ぎやすい海外FXですが、そんな海外FXに注目している方が増えてきました。
実際、最近では日本人に向けた機能やサポートも充実しており、人気がどんどん高まっています。
ただ、「海外FXってなんだか危険なイメージがある」であったり「国内FXに比べると、やはり怖い」などの不安も抱えていて、なかなか始められない人も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな不安を抱いている人のために、
・海外FXのデメリットは?
・どのようなリスクがあるのか知りたい
のような疑問について、徹底的にお伝えしていきます。
海外FXは人気があるのかが気になりますが、それは海外FXにもメリットがあるからです。
今回は、そんなメリットについても解説します。
この記事を読んでいただければ、きっと海外FXへの不安が解消できます。
記事の最後には、海外FX初心者に向けて安全性が高い海外FX業者も紹介します。
ぜひ海外FXをスタートする参考にしてください。
海外FXとは?
FX取引するためには、取引サービスを提供している業者を選んで、口座を開設しなければなりません。
その取引サービスを提供している本社が、国内にあるか、海外にあるかで呼び方が変わってきます。
外国に本社がある業者を利用してFX取引すること
国内FX業者とは違い、海外FX業者は日本の金融庁の規制を直接受けないのが特徴です。
そのため、海外の業者であっても日本に法人があり、金融庁の登録を受けている場合は海外FX業者には該当しません。
理由は「金融庁の規制を受けてしまう」からです。
つまり日本の金融庁のルールが適用されないFX業者を一般的に海外FX業者としています。
この日本の規制を受けないところが、海外FXのメリットでもあり、みなさんの不安につながっているところでもあります。
この両者の違いを理解し国内FXと海外FXのどちらを利用するのかを決定することが重要です。
海外FXで取引する5つのデメリット
海外FXについて調べていくと、「おすすめしない」や「やめたほうがいい」のような声を耳にして、不安に感じて、始められない人も少なくありません。
では実際に、どんなデメリットがあるのでしょうか。
何か物事に取り組むときに、デメリットを知っておくことは非常に重要です!
ここでは、海外FXで取引する、以下5つのデメリットを紹介します。
1.金融庁が海外FX業者に対して警告を出している
2.利益に対してかかる税金が高い
3.取引や入出金のルールが分かりにくい
4.出金拒否のリスクがある
5.スプレッドが広い
では、デメリットがあるのか具体的に見ていきます。
1.金融庁が海外FX業者に対して警告を出している
日本で登録していない海外FX業者について、金融庁は警告を出しています。
金融商品取引法に基づく登録を受けていない海外所在業者が、インターネットに日本語ホームページを開設する等により、外国為替証拠金取引(FX取引)や有価証券投資等の勧誘を行っている例が見受けられます。また最近、海外所在の無登録業者とバイナリーオプション取引を行い、出金に応じてもらえないなどのトラブルになっている例も見られます。
引用元:金融庁HP「無登録の海外所在業者による勧誘にご注意ください」
簡単に言えば「海外FX業者との取引で、トラブルが増えてきています」ということです。
日本の金融庁に届け出を出して登録している業者は、日本の規制がかかっておりトラブルが起きにくい状況です。
また何かトラブルが起きた際も、日本に登録されていれば、金融庁が立ち入ってくれます。
しかし、無登録の業者に対して立ち入ることは難しく、実態も把握しにくいのが現状です。
もちろん、すべての海外業者がトラブルを引き起こすわけではありません。
ただし、金融庁から警告が出ているということはしっかりと理解し、自分自身でしっかり注意を払う必要があります。
2.利益に対してかかる税金が高い
FX取引で利益が出たら嬉しいものですが、利益が出たら発生するのが税金です。
その税金ですが、国内FXと海外FXでは税率が異なります。
まずは国内FXについて、国内FXで得た所得については「先物取引に係る雑所得」として分類されます。
税率は住民税込みで一律 20% になります。
どんなに利益が出ても、税率は変わりません。
次に海外FXについて、海外FXの所得は「雑所得」に分類されます。
この雑所得には所得税が適用され、所得税+住民税(一律 10%)がかかります。
そしてこの所得税は、所得が多くなるにつれて税率も上がっていく「累進課税」という仕組みになっています。
所得金額 | 税率 |
---|---|
195万円未満 | 5% |
195万円以上 ~ 330万円未満 | 10% |
330万円以上 ~ 695万円未満 | 20% |
695万円以上 ~ 900万円未満 | 23% |
900万円以上 ~ 1,800万円未満 | 23% |
1,800万円以上 ~ 4,000万円未満 | 40% |
4,000万円以上 | 45% |
仮に4000万円の所得を得たとします。
国内FXは住民税込みの一律20%ですので…4000万円 × 20% = 800万円が税金となります。
海外FXは所得税(45%)と住民税(10%)を加えた55%が税率となるため、4000万円 × 55% = 2200万円が税金として取られるのです。
この利益に対する税金の高さは、海外FXのデメリットの1つです。
税金についてさらに詳しく知りたい方は、以下記事を参照してください。
関連記事:【2022年版】海外FXの税金を徹底解説。確定申告や計算方法、税率を詳しく解説!をどうぞ。
3.取引や入出金のルールが分かりにくい
国内、海外共に取引や入出金のルールが存在します。
そのルールは、業者ごとに少しずつ異なっており、それが業者選びのポイントになります。
海外FX業者において、このルールが分かりにくいケースも少なくありません。
日本語対応の業者も増えてきておりますが、時折、日本語がおかしなところや曖昧なところがあります。
また、このルールが頻繁に変更されることもあり、把握するのが大変です。
「当社の基準に基づき判断します。」など書かれている場合には注意が必要です。
レバレッジ制限、スキャルピング制限、ロット制限、EAの利用制限の有無には特に気を付けてください。
しっかりと利用規約・ガイドラインを読み込んで理解しておくことが一番の対策です。
分からないところや不安なところがあれば、サポートに問い合わせてください。
規約違反とされないためにも、分からないまま放置することだけは、避けてください。
出金拒否については、以下記事で詳しく解説しています。
海外FXで出金拒否される原因とは?出金拒否された場合の税金とリスク回避術5選!
4.出金拒否のリスクがある
海外FX取引で多いトラブルの1つが出金拒否です。
FX業者がトレーダーの出金申請を拒否することをいいます。海外FX業者を利用していて出金拒否にあうこと自体は珍しくはありません。
その場合、トレーダー側に原因がある可能性が高いです。
その原因として多いのが「規約違反」です。
先ほどお伝えした通り、各業者毎に取引や入出金に関するルールが定められています。
そのルールを破って取引した場合、規約違反で不正な取引をしたとみなされて出金拒否を受けることがあります。
出金拒否のリスクを減らすためには、取引や入出金のルールをしっかりと把握しておくことが重要です。
また時々、規約違反などの正当な理由がないのに、意図的に出金を拒否する悪徳なケースも存在します。
不当な出金拒否が行われ、資金を持ち逃げされてしまうこともあります。
このような事態を避けるためにも、口座を開設する前にはブログや口コミで不正な出金拒否がないかなどの評判を事前にしっかりと確認してください。
5.スプレッドが広い
スプレッドについては、以下の通りです。
FX取引をする際の買値と売値の差であり、取引にかかるコストのこと
このスプレッドが狭いほうが低コストであり、取引において有利になります。
国内FXはスプレッドが狭く設定されているという業者がほとんどで、低コストでの取引が可能です。
一方海外FXでは、そのスプレッドが国内よりも広く設定されているのがほとんどです。
また、国内FXではそのスプレッドが固定されていることが多いので、取引コストがほぼ一定という安心感があります。
海外FX業者はスプレッドが変動制のところが多く、取引コストが変化してしまうためコストが読みにくくなっています。
一般的には、以下の区分けとなります。
・国内FXは「手数料無料・狭いスプレッドで固定制」
・海外FXは「手数料あり・狭いスプレッドで変動制」または「手数料無料・広いスプレッドで変動制」
このような形になります。
どちらにしても、海外FX業者の方が、取引コストは割高となっています。
海外FXで取引する5つのメリット
ここまで、海外FX取引のデメリットを紹介してきました。
この段階で「よし、海外FXをやるぞ!!」とは感じられませんが、海外FXにはいい所はないのでしょうか?
もちろん、そんなことはなく海外FXにもメリットがあります。
だからこそ、海外FXに挑戦する人が増えてきているわけです。
海外FXで取引する5つのメリットとして、以下のような点が挙げられます。
1.数百倍~数千倍のハイレバレッジ取引ができる
2.ゼロカットシステム(追証なし)を採用し借金を背負うリスクがない
3.NDD方式を採用し相場急変時の約定拒否がない
4.充実したボーナス・キャンペーン
5.MT4・MT5といった取引ツールが使える
メリットとデメリットをしっかりと比較して、検討する材料にしてください。
1.数百倍~数千倍のハイレバレッジ取引ができる
まず、海外FX業者を利用するメリットとして1番にあがるのはハイレバレッジ取引ができるという点です。
証拠金として預けた資金の何倍もの金額の外国為替取引が行えることです。
日本では法律により25倍までのレバレッジしかかけられません。
つまり、10万円の証拠金で行える最大の取引は 10万円の25倍で250万円までとなります。
しかし、海外FX業者は数百倍~数千倍のハイレバレッジで取引することが可能です。
例えば、同じ10万円の証拠金だとしても、500倍のハイレバレッジで取引可能な海外FX業者の場合、10万円の500倍で5000万円取引できるわけです。
少ない資金で大きな取引が可能なため、ハイリターンも期待できます。
つまり、海外FX業者ではハイレバレッジ取引ができ、大きな利益を生む可能性があるのです。
実際、ハイレバレッジの取引で多大な利益を獲得した人もいます。
そんな人たちの実際の事例と手法も紹介していますので、興味のある方は読んでみてください。
関連記事:海外FXのハイレバトレードで億り人になった事例4選!おすすめの業者や手法を徹底解説!
2.ゼロカットシステム(追証なし)を採用し借金を背負うリスクがない
FXで損失が発生し口座残高がマイナスになっても、証拠金以上の損失が発生しないという海外FX独自のシステムのこと
例えば、証拠金10万円を預けていて、15万円の損失が出たとします。
本来であれば、5万円がマイナスになりますが、海外FX業者がそのマイナス部分を負担してくれます。
これが、ゼロカットシステムがない業者の場合は、5万円を払わなければなりません。
このマイナス分を追加で払わなければならないのが「追証(追加証拠金)」になります。
もしゼロカットなしのFX業者でハイレバレッジ取引に失敗すると、多額の借金を背負うことになります。
このゼロカットシステムがあることで、多額の借金を負うというリスクを抑えながら、安心してハイレバレッジ取引できるのです。
残念ながら日本ではゼロカットシステムは金融商品取引法で禁止されています。
このゼロカットシステムは海外FX業者の大きなメリットと言えます。
ゼロカットについてさらに詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
関連記事:【追証無し?】海外FXのゼロカットとは?仕組みや安全な業者を紹介!
3.NDD方式を採用し相場急変時の約定拒否がない
FX取引では、注文方法として「DD方式」と「NDD方式」があります。
国内FX業者で多く採用されているのがDD方式(別名:相対取引、OTC、Bブック)になります。
トレーダーから注文を受ける際に、FX業者のディーラーを通してから注文が出されます。
DD方式では、トレーダーが儲かるとFX業者が損をし、トレーダーが損をするとFX業者が儲かるという相対関係にあります。
そのため、トレーダーの注文は必ず発注されているとは限らず、ディーラーによってFX業者に有利になる注文は行い、不利になる注文は通さないということもありえるのです。
このFX業者が注文を拒否する行為を「約定拒否」と言います。
それに対して海外FX業者で多く採用されているのがNDD方式(別名:Aブック)になります。
トレーダーからの注文は、FX業者のディーラーを通さずに注文が出されます。
NDD方式では、FX業社はトレーダーが儲かるとFX業社も儲かる関係にあります。
ディーラーを通さずに注文するため約定拒否が起こりにくいのが特徴です。
国内FXでは、相場が急落した際に約定拒否され、損を少なくするために決済したくても決済できず、大きな損失を出してしまう場合があります。
一方、海外FXでは、NDD方式を採用しているため、約定拒否がなく損失の危険性を最小限に抑えられるというメリットがあります。
4.充実したボーナス・キャンペーン
FX業者は、新たな顧客を獲得するために様々なボーナスやキャンペーンを実施しています。
このボーナスやキャンペーンが、海外FX業者は非常に充実していることが多いです。
実際に、国内業者よりもはるかに豪華なキャンペーンが多く見られます。
主なボーナスの種類は、以下の通りです。
・新規口座開設ボーナス
・入金ボーナス
・友達紹介ボーナス
これに該当するとボーナスやキャッシュバックを受け取れます。
ちなみにボーナスは、トレード用の資金です。
このボーナスでもらった資金は、出金することはできませんが、取引に利用することが可能です。
その取引で得た利益は出金できます。
全てのボーナスを受けられれば、かなりの取引資金をゲットできます。
日本では規制の対象になってしまうため、このような大規模なボーナスを実施するのが難しい状況です。
この豪華なボーナスは海外FX特有のメリットと言えます。
5.MT4・MT5といった取引ツールが使える
海外FX業者を利用する際のメリットとして大きいのが、MT4 ・MT5という最先端取引ツールが使えることです。
機能拡張やカスタマイズがしやすく、多くのトレーダーに愛用されています。
しかし、現在このMT4・MT5が使える国内FX業者は少ない状況です。
また、国内FXでは、業者にごとに使える取引ツールが違ったり、旧式のツールを使っているところもあります。
一方、海外FX業者のほとんどでMT4・MT5を使用できます。
さらに自動売買取引にも向いていて、自動売買を考えている人にもおすすめのツールです。
国内FXでは、業者を変えると使える取引ツールが変わるため、新しく使い方を習得しなければなりません。
しかし、海外FXでは、MT4・MT5を共通で使うため、新しく勉強する必要がありません。
業者を変えても、今までと同じ感覚・やり方で取引できるわけです。
最先端の取引ツールをどの業者でも共通で使えるのは、トレーダーとしては大きなメリットです。
国内FXで取引する4つのデメリット
国内FXについても、国内FXならではの弱点が存在します。
特に、以下4つが懸念されます。
1.レバレッジが低い
2.ボーナスが少ない
3.ゼロカットシステムがない
4.MT4・MT5に対応していない
各デメリットについて、詳しく解説します。
1.レバレッジが低い
国内FXではレバレッジを25倍までしかかけられない点が、最大のデメリットとなります。
これは、日本の金融庁がトレーダーの保護を目的として25倍にまで制限している事実があります。
確かに、安全に取引するためには25倍の規制は良い側面がありますが、ハイレバトレードをしたい方にとっては大きな懸念点です。
2.ボーナスが少ない
海外FXでは、入金するだけで同額のボーナスが得られるなどの魅力的なボーナスが用意されています。
これは、スプレッド幅が広めに設定されており、これが実質的な手数料として徴収され、それをトレーダーに還元する形をとっているためです。
また、口座開設するだけでも魅力的なボーナスが付与されるケースが多いですが、国内FXでは海外FXほどのボーナスは用意されていません。
多くの場合、取引内容に応じてプレゼントが付与されるものとなっていますが、このプレゼントは物品となるため不要に感じるトレーダーが多いのが事実です。
また、還元率という観点で見ても海外FXに遠く及ばない内容となっています。
3.ゼロカットシステムがない
国内FXでは、海外FXにはない追証があるのも懸念されます。
もし、突発的に大きな相場の変動があってロスカットも追いつかないほど大きな負債が発生した場合、トレーダーがマイナス分を負担しなければなりません。
レバレッジが最大25倍ですので、海外FXほど大きな負債に発展するリスクは低い一方で、それでもリスクがあることに違いがありません。
その点で、海外FXではゼロカットシステムがあるために仮に大きなマイナスが発生しても、FX業者が負担してくれます。
4.MT4・MT5に対応していない
海外FXでは、ほぼ全ての業者でMT4やMT5に対応しています。
一方で、国内FX会社は独自の取引ツールを提供している場合が大半であり、MT4やMT5を基本的に利用できません。
MT4やMT5の場合、独自のチャート分析ができたりEAによる自動売買も可能です。
また、他のFX業者同士の取引をまとめるなどの方法もできますが、国内FXでは個別で管理しなければなりません。
国内FXで取引する4つのメリット
国内FXについては、海外FXにはないメリットも存在します。
主なメリットは、以下の通りです。
1.金融庁に登録しており信頼性が高い
2.入出金が容易
3.日本語対応してもらえる
4.確定申告の際に損失を繰り越せる
各メリットについて、詳しく解説します。
1.金融庁に登録しており信頼性が高い
国内FXでは、安全性を担保するために金融庁のライセンスを得て運営されている特徴があり、安心して利用できます。
これにより、レバレッジ規制があるなどのデメリットもありますが、海外FXで一定数存在する悪徳業者が存在しません。
また、国内FXには信託保全という仕組みがある点も魅力的です。
トレーダーが預けた証拠金と業者の資産を分けて管理するために、信託銀行等と信託契約を締結してトレーダーの証拠金をその信託口座にて管理することをいいます。
イメージ的には、運営資金とトレーダーの証拠金の口座を分けて管理するルールのことです。
もし、信託保全を採用していない場合は同じ口座で運営していると運営資金が尽きて破産した場合、トレーダーの証拠金まで失われてしまうのです。
一方で、信託保全の場合はFX会社が倒産しても預けた資金が返金されるので安心です。
海外FXには信託保全がない場合も多いので、国内FXは安全性が高い特徴があります。
2.入出金が容易
海外FXの場合、クレジットカード入金に対応しているケースがあり、比較的容易に入金できます。
ただ、クレジットカード入金で注意したいのが、マネーロンダリングの観点で入金額と同額をクレジットカード出金しなければいけません。
その点で、銀行送金で入金したいニーズが高いですが、海外FXの場合は入金するまでの手間と手数料がかかるケースほとんどです。
一方で、国内FXの場合はリアルタイム入金に対応した業者が多く、自宅にいながら手数料無料で入金できるメリットがあります。
3.日本語対応してもらえる
海外FXの中には、日本語対応していない業者があります。
特に、口座開設時には何かと面倒な手続きが必要になりますが、住所などをローマ字で入力しなければならないのは面倒です。
もし間違うと、虚偽報告したとして口座開設拒否されるリスクもあるので要注意です。
一方で、国内FXでは当然日本語対応してもらえるので、初めて口座開設する場合や取引で困った際にも安心して問い合わせできます。
4.確定申告の際に損失を繰り越せる
国内FXでは、損失繰越の控除を受けられるメリットがあります。
損失繰越とは、ある年に損失が発生しても、その損失を翌年以降で3年間繰り越せる仕組みです。
例えば、2021年に国内FXで100万円損失が発生し、2022年に100万円の利益を生み出したとした場合、本来は2022年の100万円分の利益は課税対象となりますが、2021年度の損失を繰り越すことが可能となり、課税の対象外になるのです。
この場合、2022年度の納税額はゼロとなるのでとてもお得ですが、ただし損失繰越の控除を受けるには条件があります。
それは、損失が発生した翌年以降で損失を繰り越す期間中は取引するしないに関わらず、毎年確定申告が必要です。
少し手間がかかりますが、損失繰越できるのはとても魅力的です。
国内FX業者と海外FX業者の違い
海外FXで取引するメリットとデメリットについて解説しました。
では、国内FX業者と海外FX業者では具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
1.安全性・透明性
2.スプレッドの幅
3.取引量
今回は、上記3つのポイントに分けて比較していきます。
国内FXと海外FXの違いを比べて、どちらが自分に向いているのか考えてみてください。
安全性・透明性
まずは、安全性について見ていきます。
安全性という言葉を聞くと、多くの人が国内FXの方が安全だと考えがちです。
実際、国内のFX業者は日本の金融庁の厳しい基準に沿って営業しているため、詐欺被害や出金拒否などの被害は非常に少ないです。
その為、トレーダーの安全も確保されており、安心して取引が行える環境が整っています。
では、海外FXの方が安全性は劣っているのでしょうか。
実は損失というポイントに注目してみると、海外FXの方が安全性は高いと言えます。
その理由は、メリットでも紹介したゼロカットシステムです。
相場の急変によって大きな損失が発生した際、このゼロカットシステムにより口座残高よりもマイナスになることを避けられます。
ハイレバレッジで取引をしていても借金を避けることができるという安全性は海外FX取引の大きな特徴です。
また透明性という観点でも、海外FX業者の方が優れています。
それは取引方式の違いが大きな理由です。
国内のほとんどで採用されているDD方式は、FX業者が注文の仲介をしています。
そのため、業者が損をしないように約定拒否やレート操作が行われる可能性があります。
一方、海外FX業者が採用しているNDD方式は、業者の仲介が入らず、直接注文可能です。
その為、トレーダーの意思がダイレクトに取引に反映されるため、透明性は非常に高いと言えます。
スプレッドの幅
FX取引する上で、重要になってくるのがスプレッドの幅です。
スプレッド幅 = 取引にかかるコスト のため、トレーダーからすれば狭い方が嬉しいのは当たり前です。
このスプレッド幅は国内FX業者の方が狭く設定されている場合がほとんどです。
これは、DD方式とNDD方式の特徴による違いに理由があります。
詳しい話は割愛しますが、DD方式とNDD方式では業者が得る収入元が異なるのです。
国内業者のほとんどが採用しているDD方式は、トレーダーが行った取引の損失分が収入となっています。
スプレッドや手数料でお金をもらう必要がないため、狭いスプレッドを設定可能です。
一方で海外FX業者はNDD方式を採用しています。
NDD方式の場合、業者の収入はトレーダーが支払うスプレッドや手数料がメインとなります。
そのため、DD方式よりもスプレッドが広く設定されているわけです。
スプレッドの幅という点では、海外FX業者の方が広くなっており、取引コストは割高になっています。
国内FXと海外FXはどちらがおすすめ?
ここまで、国内FX業者と海外FX業者について、その特徴や違いを解説しました。
では結局、どちらの業者を選ぶのがいいのでしょうか。
結論を言えば、トレーダーの好みと言えます。
国内FX業者と海外FX業者ではそれぞれ特徴があります。
どちらの特徴の方が、自分に合っているかを見極めることが重要です。
国内FX業者は…
〇スプレッドが狭く、取引コストが低く抑えられる
〇日本の金融庁に登録されているので、安心・安全
〇入出金が即座に行える
▲ハイレバレッジな取引ができない
▲ゼロカットシステムがないので、借金を負うことがある
▲取引の透明性が低く、約定拒否などを受けることがある
海外FX業者は…
〇ハイレバレッジで取引できるため、大きな利益が期待できる
〇ゼロカットシステムにより、借金を負うリスクがない
〇取引の透明性が高い
▲国内FXよりも利益に対してかかる税金が高く、スプレッドも広い
▲海外口座のため入出金に時間がかかることが多い
▲安心・安全という面で、国内業者よりもトラブルが多い
それぞれの特徴を比較して、「どちらが自分のやりたい取引と合っているのか」というポイントで判断することをおすすめします。
安全性が高い海外FX業者を見つける3つのポイント
海外FX業者には、国内FX業者にはない魅力的な面がたくさん存在しています。
しかしその一方で、「海外FX業者で取引をしてみたいけど…やっぱり不安」と感じる人も多いのではないでしょうか。
実際に、国内のFX業者に比べると、海外FX業者の方が詐欺被害やトラブルが多く報告されています。
やはり安全性という面においては、海外FX業者に対して不安は残るものです。
では逆に、安全な海外FX業者を見つけられるのでしょうか。
そのような不安を抱くことなく、楽しく取引したいものです。
ここでは、安全性が高い海外FX業者を見つける以下3つのポイントを紹介していきます。
1.金融ライセンスを取得しているかどうか
2.NDD方式を採用している業者
3.顧客の資金管理方法を「信託保全」にしている業者
しっかり見分けで、失敗しないようにしてください。
1.金融ライセンスを取得しているかどうか
まずは、1つ目のポイントは金融ライセンスを取得しているかどうかです。
各国が独自の判断基準で審査し、発行している許可証のことです。
ライセンスを持っている業者は、その審査を通ったとして、安全性の面でも非常に信頼できます。
また、金融ライセンスにも審査基準によって難易度があり、難易度が高い金融ライセンスを取得している業者の方が信頼度も高いと言えます。
・ニュージーランド(FSP)
・キプロス(CySec)
・イギリス(FCA)
以上は、信頼性の高い金融ライセンスとして有名なものになります。
この中のどれかを持っている海外FX業者を選択すると非常に安心です。
したがって、上記3つのうちいずれかの金融ライセンスを所持している海外FX業者を選択してください。
ライセンスの確認方法ですが、以下3つがあります。
1.FX業者の公式サイトのページの下部をチェックする
2.サイト内でライセンスについて書かれているページをチェックする
3.各国金融庁のHPで調べる
金融ライセンスについて詳しく知りたい人は、下の関連記事を参考にしてください。
2.NDD方式を採用している業者
2つ目は、取引方式についてです。
繰り返しになりますが、海外FX業者のほとんどがNDD方式を採用しています。
このメリットとしては、業者のディーラーが取引に介入しないということです。
これにより、国内FX業者の取引よりも透明性が高いのが大きな特徴です。
また相場が急変した際にも業者による約定拒否が起きず、損失を最小限に抑えられます。
取引の安心感・透明性を求めるならNDD方式を採用している業者を選んでください。
3.顧客の資金管理方法を「信託保全」にしている業者
3つ目にチェックしてほしいのは、資金の管理方法です。
みなさんの大切なお金を預けるのですから、業者が顧客の資金をどのように管理しているかを確認することも非常に大切となります。
その時にポイントになるのが信託保全です。
FXの業者が顧客から預かった証拠金を、会社の資産とは分け、信託契約した銀行の信託口座で管理し、業者が倒産した際にも資金を返却する仕組み
これはFX業者が倒産などした場合に、みなさんの資金を守ってくれる仕組みです。
FX業者のお金が無くなり倒産してしまった場合でも、お金が信託銀行で別に管理されているため、顧客の資金の一部または全額が返還されます。
倒産しなければ関係ないと思うかもしれませんが、詐欺を働く業者の中には意図的に倒産し、資金を持ち逃げすることもあります。
信託保全をしている業者であれば、その心配もありません。
自分のお金を守るためにも、安心してお金を預けられる信託保全にしている業者を選んでください。
【初心者必見!】安全性が高い海外FX業者5選
さて、安全性が高い海外FX業者を見つける3つのポイントについて解説しました。
しかし現在、海外FX業者の数は非常に多く存在します。
その中から、安全性の高い業者を選ぶのは大変なことです。
特に、初心者にとってはかなり難しい作業です。
そこで、海外FXを始めようと考えている人たちのために、安全性が高い海外業者を5つ選び抜きました。
・FXジャイアンツ
・XM Trading(エックスエム)
・AXIORY(アキシオリー)
・GEMFOREX(ゲムフォレックス)
・Titan FX(タイタンFX)
これを見れば業者選択に悩む必要はありません。
それでは、紹介していきます。
FXジャイアンツ|世界最難関の金融ライセンス「FCA(英国金融行為監督機構)」を保有
出典:FXジャイアンツ
ライセンス |
FCA(英国金融行為監督機構) |
---|---|
最大レバレッジ | 1000倍 |
手数料 | 無料 |
取り扱い通貨数 | 70種類以上 |
日本語サポート | ◎ |
ボーナス | なし |
まずおすすめしたいのが「FXジャイアンツ」です。
FXジャイアンツは、Notesco Ltd.が運営している海外FX業者であり、最大レバレッジは1000倍まで対応可能です。
運営母体はイギリスにあります。
そして金融ライセンスですが、先ほどお伝えした信頼性の高いイギリスの「FCA」を持っています。
FXジャイアンツではゼロカットシステムを採用しているため、追証が発生することがありません。
つまり、自分の持っている資金以上の損失を受けることはないので、安心です。
資金管理は信託保全ではありませんが、独自の分別管理を行っています。
取引方式は、もちろんNDD方式を採用しており、また日本語でのサポートにも対応しています。
公式HPは日本語で分かりやすくなっているだけでなく、メールなどの問い合わせも日本語対応も可能です。
対応スピードの速さだけでなく、FX会社都合の出金拒否の事例がありません。
7年連続で顧客満足度1位を獲得し、利用継続率も94%以上を誇ります。
口コミや評判も高く、安心して取引を行える海外FX業者です。
XM Trading(エックスエム)|トレーダーからの信頼が厚い
出典:XM TRADING
ライセンス | FSA(セーシェル諸島) |
---|---|
最大レバレッジ | 888倍 |
手数料 | 無料 |
取り扱い通貨数 | 55種類以上 |
日本語サポート | ◎ |
ボーナス | ◎ |
次に紹介する「XM TRADING」は海外FX業者で人気の業者の1つです。
日本人トレーダーにおける口座開設数ではNo.1を誇り、その知名度は抜群です。
海外FX業者の特徴であるボーナスやキャンペーンも充実して、口座開設ボーナスや入金ボーナスも常に開催されており、元手資金を少なく抑えながら取引を始められるのも魅力となっています。
入金なしで3,000円分の取引ができることから、リスクを心配せずにとりあえずやってみようと気軽に始められます。
日本語にもしっかりと対応しており、サポートだけでなく取引ツールも日本語で対応可能です。
金融ライセンスは、上で述べた3つの中のものではありませんが、しっかりと取得しています。
取引はNDD方式、資金管理については、ドイツやスイスの優良銀行を利用して完全分別管理で実施しています。
金融ライセンスの獲得などの安全性だけでなく、取引環境がしっかりと整っており、その総合力の高さが人気です。
口コミの評価も良好。日本語サポートが充実しているのは、初心者にとっては安心です。
総合力の高さから初心者~上級者まで人気のXM TRADINGはおすすめです。
AXIORY|業界最狭水準のスプレッドが魅力
出展:AXIORY
ライセンス | IFSC(ベリーズ国際金融サービス委員会) |
---|---|
最大レバレッジ | 400倍 |
手数料 | スプレッド0.5/無料 スプレッド0.2/6USD(往復) |
取り扱い通貨数 | 60種類以上 |
日本語サポート | ◎ |
ボーナス | ◎ |
次に紹介するのが「AXIORY」です。
AXIORYの強みなのがスプレッドの狭さであり、NDD方式を採用しています。
NDD方式を採用しているとスプレッドが高くなる傾向があります。
しかし、低スプレッド口座を他社と比較してみると、AXIORYの口座は他社よりも圧倒的に狭く設定されているのが魅力的です。
つまり、手数料やコストを抑えながらハイレバレッジ取引できるわけです。
金融ライセンスに関しても、上の3つではありませんが、しっかりと取得しています。
またAXIORYでは、ECN口座に特化したcTraderの利用が可能です。
約定スピードが速く、リクオートもなし、操作も直感的に行えるため取引がしやすい環境となっています。
実際、このcTraderの使いやすさやAXIORYのスペックの良さから、高評価の口コミが多いです。
AXIORYは、全額信託保全に入っているため、資金管理において非常に安心な海外FX業者です。
倒産などの危機に陥っても、顧客の資金は全額返還されるため安心できます。
出金拒否などのトラブルもほとんどなく、信頼できる業者の1つです。
資金管理や詐欺に対して不安がある人には、安全性の高いAXIORYはおすすめです。
GEMFOREX(ゲムフォレックス)|日本人経営で初心者にも安心
出展:GEMFOREX
ライセンス | モーリシャス |
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最大レバレッジ | 1000倍 |
手数料 | 無料 |
取り扱い通貨数 | 33種類 |
日本語サポート | ◎ |
ボーナス | ◎ |
「GEMFOREX」は2010年に香港で設立された海外FX業者となります。
海外FX業者でありながらGEMFOREXの経営陣の4名中3人が日本人もいます。
そのため、システムやサービス、サポートは日本人向けに提供されており、日本のFX業者を利用しているのと遜色なく利用できるのが魅力的です。
最大レバレッジ1,000倍で少ない自己資金で効率良くトレードできます。
またゼロカットシステムを採用しているので万が一の時も安心です。
ボーナスやキャンペーンも豪華で、新規口座開設時には、入金不要で20,000円の証拠金を使用したトレードもおこなえます。
また、GEMFOREXでは150種類を超える自動売買ソフト(EA)を無料で利用できます。
これらは有料でしか使えないことが多いため、非常にお得です。
金融ライセンスについては、モーリシャスのライセンスを取得していますので、安全性の面でも安心です。
資金管理は分別保管、取引方式はNDD方式のため、取引の透明性は問題ありません。
日本人スタッフも数多く雇用しており、日本人スタッフによる丁寧なサポートを受けることができます。
日本人による経営と、日本人スタッフによるサポートがあることで安心して取引できます。
Titan FX(タイタンFX)|業界トップレベルの約定力と高い金融ライセンス保有
ライセンス | バヌアツ共和国 |
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最大レバレッジ | 500倍 |
手数料 | 低スプレッド口座の場合あり |
取り扱い通貨数 | 60種類 |
日本語サポート | ◎ |
ボーナス | ◎ |
最後に紹介するのは「Titan FX」であり、2014年に事業を開始した海外FX業者になります。
取引ツールに関しては、MT4・MT5はもちろんですが、独自のツールも用意してあり、自分に合った方法で取引することが可能です。
取引方式はNDD方式で、ゼロカットシステムなので追証の心配もありません。
金融ライセンスに関しては、2017年にバヌアツ共和国のライセンスを取得しておりますので、安全性は確保されています。
また、Titan FXの強みは「約定力」です。
わずかなタイムラグが命取りになる可能性があるFXの世界において、約定力は重要項目の1つです。
取引してから、実際の取引ができるまでのタイムラグは少ない方が有利におこなえます。
Titan FXは、約定力の強さ…つまり、取引の速さと正確さが有名であり、人気な企業です。
業界トップレベルの約定力を誇るTitan FXもおすすめの業者の1つとなります。
まとめ
ハイレバレッジの取引ができ稼ぎやすいことから、多くの人が注目している海外FXですが、海外FXに対して不安や危険感を感じている人も少なくありません。
今回は、そんな不安を解決するために、海外FX業者を利用するデメリットとリスク、そしてメリットについても解説しました。
記事の最後には、海外FX初心者に向けて「安全性が高い海外FX業者」も紹介しました。
・世界最難関の金融ライセンス「FCA(英国金融行為監督機構)」を保有している【FXジャイアンツ】
・トレーダーからの信頼が厚い【XM Trading(エックスエム)】
・業界最狭水準のスプレッドが魅力の【AXIORY(アキシオリー)】
・日本人経営で初心者にも安心な【GEMFOREX(ゲムフォレックス)】
・業界トップレベルの約定力と高い金融ライセンスを保有している【Titan FX(タイタンFX)】
どの業者を使ったらいいか悩んでいる人は、まずはこの中から選択することをおすすめします。