

FXトレードにおいて、絶対に利益を上げられる方法はありません。
ただし、理論上は限りなく高い確率で利益を出せる方法として、両建てトレードがあります。
両建てトレードはうまく運用すれば利益を出しやすい反面、一部海外FX業者では両建てを禁止されているケースがあります。
アンバサダーにボブ・サップを起用するなど、日本人トレーダーにも人気が高いBigBoss(ビッグボス)では、両建てトレードが認められているのでしょうか。
この記事では、BigBossの両建てに関する話題を紹介します。
・BigBossにおける両建てルール
・BigBossでできる両建ての方法
・BigBossで両建てする場合の注意点
BigBossは両建てが禁止されている?
BigBossでは、他の海外FX業者とほぼ同じく、BigBossの同一口座内であれば両建てを許可しています。
両建てについて改めて解説すると、以下のようなトレードを指します。
同じ銘柄の通貨ペアにおいて、ロングとショートの両方のポジションを同時に同額保有する取引のことです。
両建てをすることにより、含み益や含み損を固定できるので価格変動のリスクを低減できます。
通常、FXトレードでは同じ通貨ペアのロングかショートのどちらか一方のみのポジションを保有するが大半ですが、両建てによって利益を上げるチャンスがあります。
両建ては非常に合理的なトレード方法であり、トレード手法として活用すれば、様々なメリットがあります。
例えば、年末に含み益があるポジションがある場合、もしポジションを決済すると年間の収支がプラスとなって課税対象となる可能性があります。
そこで、両建てでポジションを持ち続ければ翌年に繰り越せるのです。
年末年始は薄商いとなりがちであり、ボラティリティが大きくなりがちであり、両建てすることでリスクヘッジできるのです。
また、長期スパンと短期スパンのトレードを同時に実践する場合、長期スパンと短スパンの観点でロングとショート別のポジションを保有するケースがあります。
その場合、一時的に両建ての形でポジションを保有する形となりますが、しっかりコントロールできればそれぞれの利益を狙えます。
以上のように、両建てを活用することで利益を上げるチャンスがある一方で、業者によっては禁止されている状況です。
ただし、BigBossでは規約の中で明確に両建てトレードを許可しています。
同一口座内での両建てのみ可能
BigBossでは両建てを許可していると解説しましたが、どのような両建てでも認めているわけではありません。
通常、両建てと言えば以下のパターンが考えられます。
・同じFX業者の同じ口座内で両建てする
・同じFX業者の違う口座間で両建てする
・違うFX業者間で両建てする
上記パターンにおいて、BigBossでは同じ口座内で両建てするケースのみ許可されています。
他の両建て方法は、明確に禁止事項に該当するため、実施してはいけません。
なぜ、同じ口座以外の両建てを許可されていないのかについては、後ほど詳しく解説します。
BigBossでは、同じアカウント内で最大5つの口座を作成可能ですが、単一の口座内で両建てする文には問題ありません。
例えば保有しているポジションで含み損が発生しているケースや、ショートポジションで含み損が発生する場合、今後トレンドが逆転することで利益が出せるチャンスがあるとします。
上記の場合、ロングでポジションを保有すれば現在のショートの含み損を拡大させずにポジションをキープできる形です。
同一口座内での両建てについては、他の海外FX業者でも許可されているケースが多く、積極的に活用したい手法です。
必要証拠金が相殺できる
BigBossでは、両建てした場合に証拠金が相殺される仕組みを採用しています。
例えば、ドル円で1ロットのショートポジションを保有している中で、同じくドル円で1ロットのロングポジションを持つとします。
この場合、差し引きゼロとなり証拠金なしで両ポジションを保有できるのです。
相殺できることにより、強制ロスカットを防止しながら相場の様子を見たいケースや、評価損益を固定しながら他ポジションを建てたいケースに役立ちます。
ただし、買いと売りで取引枚数が違う場合は証拠金が必要となるので注意してください。
BigBossで禁止されている8つの両建て取引
BigBossは、BigBoss内の同一口座内のみで両建てが許可されています。
逆に言えば、以下のパターンでは両建てが禁止されているのです。
1.BigBossで複数口座を利用した両建て
2.BigBossと他業者を併用した両建て
3.複数人での両建て
4.ゼロカットを狙った取引
5.経済指標発表時を狙った取引
6.窓開けを狙った両建て
7.接続遅延やルートエラーを狙った両建て
8.アービトラージ
上記に記載したパターンで両建てした場合、出金拒否されたり、最悪の場合は口座凍結されたりする罰則があるので要注意です。
ここでは、BigBossで禁止されている両建てパターンを紹介します。
1 BigBoss内で複数口座を利用した両建て
先に紹介したとおり、BigBossでは最大5つの口座を開設可能です。
複数口座を開設すれば、A口座はFXトレード、B口座はエネルギー関連をトレードする、などを使い分けられます。
また、資金配分した上でトレードしたい場合でも、複数口座を使い分けるのがおすすめです。
複数口座を開設する場合、資金口座開設時と違って本人確認書類の提出など必要なく、誰でも簡単に開設可能です。
ただし、特に目的がないまま複数口座を開設すると、管理が煩雑になるデメリットもあるので注意してください。
さらに、両建て観点でも複数口座間での両建ては明確に禁止されているのです。
複数口座間での両建てとは、例えばA口座でユーロ円のロングポジションを持ち、B口座でユーロ円のショートポジションを持ったとします。
この場合、違う口座間で両建てした形となり、BigBossではこのパターンを明確に禁止している状況です。
BigBossでは、あくまでも同一口座内における両建てのみが許可しているだけです。
意図的でない場合でも、違う口座間で両建てするのはルール違反となるため注意してください。
2.BigBossと他業者を併用した両建て
各海外FX業者によって、トレード条件が微妙に異なるものです。
ベテラントレーダーの場合、例えばスキャルピングしたい場合はこの業者、ハイレバトレードで大きな利益を上げたい場合はこの業者などと使い分ける場合があります。
複数の業者を使い分ける場合、例えばBigBossでポンドドルのロングポジションを持ち、他の海外FX業者でポンドドルのショートポジションを保有する場合があります。
上記ケースは、業者間をまたいで同じ通貨ペアのショートとロングの同時購入となり、BigBossにおける禁止事項に該当するのです。
BigBossと他業者との間で両建てポジションをキープする場合、無意識ではなく確信犯的におこなっているトレーダーもいます。
ただし、大半のトレーダーは両建てであることに気づかないケースが大半です。
例え悪意が無くても、BigBossが違反を発見した場合、口座凍結などの処分の対象となる可能性があるので注意してください。
3.複数人での両建て
BigBossの別口座間や違う業者間での両建ては禁止されていることから、悪質なトレーダーは他人と協力して両建てするケースもあります。
例えば、自分はBigBossで豪ドル円のショートポジションを持ち、Aさんが豪ドル円のロングポジションを持った場合、2人で両建てが成立します。
しかし、BigBossでは他人と協力して両建てすることも禁止しているーのです。
実際に、過去に複数人が協力して両建て取引していたグループが存在しましたが、取引ログなどで明らかに両建てする動きが見抜かされました。
結果として、利益が没収されたケースもあるので要注意です。
4.ゼロカットを狙った取引
BigBossでは、最大レバレッジ1,111倍でトレードできます。
さらに、BigBossではゼロカットシステムを採用しています。
トレーダーの含み損が口座資金で対応できなくなった時、強制決済し海外FX業者がマイナス分を肩代わりする仕組みのことを指します。
BigBossでは、ロスカット基準が証拠金維持率20%となっているため、比較的ギリギリまで粘ってトレード可能です。
また、BigBossではゼロカットシステムを採用しており、マイナスの場合でもゼロにリセットしてもらうことが可能です。
ゼロカットはトレーダーにとって安全に取引できる仕組みとなっており、ついつい頼り切ってハイリスクなトレードを実践しがちです。
ただし、BigBossでは明らかにロスカットを悪用して両建てトレードすることは禁止しています。
ボラティリティが高まる要因に対して、両建てでハイレバトレードしていると禁止事項に該当する可能性があるため、注意してください。
5.経済指標発表時を狙った取引
FXトレードにおいて、ボラティリティが定期的に高まるタイミングに、経済指標の発表があります。
例えば、アメリカ雇用統計などの経済重要指標発表時には、大きな値動きを見せます。
このタイミングを狙い、最大レバレッジで両建てトレードすることはBigBossで禁止しています。
なぜ禁止されているかと言えば、片方のポジションでは損失が発生するものの、ゼロカットによりマイナス分が補填されます。
一方のポジションでは、確実に爆益が発生するので差し引きでプラスとなるのです。
ただし、BigBossにとってはマイナス分の補填が必要になり大きな負担がかかります。
また、他の海外FX業者と比較してもスプレッドによる実質手数料は少なく、さらにボーナス制度があるのでトレーダーに利益をなるべく還元しています。
以上のように、BigBossでは様々なサービスを提供していますが、ボランティアで行っているわけではありません。
正当な形でトレードしないと、禁止事項に該当して利益が没収される可能性もあるので注意してください。
6.窓開けを狙った両建て
BigBossで禁止されている両建てには、窓開けを狙った両建てがあげられます。
連続する2本のローソク足の終値と始値の間に開く隙間を窓開けといいます。
窓開けは、週最後のローソク足と翌週最初のローソク足の間に生じる場合が多い傾向にあるでしょう。
相場の性質上、窓開けが発生すると開いた窓を埋めにいく値動きが起こりやすくなります。
窓開けを狙った取引は窓開けが発生した局面で、相場が窓を埋める値動きを逆手にとって利益を狙うトレード手法です。
ただし、窓開けを埋める値動きに絶対的な保証はありません。
窓埋めが実現しなかった場合の損失リスクを低減させるため、窓開けを狙ったトレードに両建てを活用する手法が窓開けを狙った両建てといえます。
7.接続遅延やルートエラーを狙った両建て
BigBossでは、接続遅延やルートエラーを狙った両建てが禁止されています。
為替相場に暴落や暴騰などの突発的な値動きが発生した場合に、取引サーバーへの接続が遅延する現象をいいます。
急変動の際は取引サーバーが耐えられないほどのポジション手仕舞いや新規注文が殺到し、接続状況が悪くなったり、表示価格が固まるなどのルートエラーが発生するでしょう。
このような接続遅延やルートエラーのタイミングを意図的に狙ったトレード手法に両建てを利用することで、リスクをおさえた取引が可能となります。
方向感がつかみにくいシーンでのリスクヘッジとして活用しやすいものの、BigBossでは禁止されているため注意が必要です。
8.アービトラージ
BigBossの禁止されている両建てにアービトラージがあげられます。
裁定取引やサヤ取りといわれ、取引レートやスワップポイントの価格差などを狙ったトレード手法となります。
アービトラージには、業者間の取引レートの価格差を利用した業者間アービトラージや、スワップポイントのサヤを狙うスワップアービトラージ、ボーナスアービトラージなどがあります。
とくに、業者間の取引レートの価格差を利用した業者間アービトラージやボーナスアービトラージでは、業者間を跨いだ悪質な取引と捉えられてもおかしくありません。
不要なペナルティを受けて出金拒否や口座凍結などの不利益を被らないためにも、アービトラージはおこなわないようにしましょう。
BigBossで禁止されている両建てはバレるの?
別の海外FX業者との間で両建てトレードする場合、BigBossにバレることはないと思ってしまいます。
実際には、BigBossと同じ取引プロバイダーを使用している業者にはバレてしまう可能性が高い状況です。
BigBossでは、ブリッジ業者としてAmazon Web Services(AWS)を採用しています。
Amazon Web Servicesを使用している業者としては、他にもLAND-FXやExnessが挙げられます。
もし、BigBossと他業者との間で両建てした場合、バレてしまう可能性が高いため注意してください。
BigBossで両建てする6つのメリット
BigBossで両建てトレードすることで、以下6つのメリットがあります。
1.買いポジションと売りポジションが両方共に含み益を出せる可能性がある
2.異なる通貨ペアで両建てすればスワップポイントを狙える
3.別々のトレード手法を同時に実践できる
4.含み益を急変動リスクから守れる
5.冷静な判断ができる
6.ロスカットを回避できる
各メリットについて、詳しく解説します。
1.買いポジションと売りポジションが両方共に含み益を出せる可能性がある
両建てとは、通常は同じ通貨ペア内で同じロット数のショートとロングポジションを購入する方法となります。
ただし、日本円を基調としてユーロ円とポンド円を選定し、ショートとロングを保有する場合も両建てと見なされます。
上記のパターンでは、両方共に利益が出る方向に値動きとなる場合、利益が通常より増える可能性があるのです。
この場合、2つの通貨ペアが類似の動きを見せる通貨を選ぶ必要があり、あらかじめトレンドを確認する必要があります。
うまくトレードできれば、2倍の利益を出せる可能性があるためおすすめのトレード方法です。
2.異なる通貨ペアで両建てすればスワップポイントを狙える
FXトレードの場合、価格の変動により利益を出せる方法だけでなく、スワップポイントを狙って利益を上げる方法もあります。
スワップポイント差をしっかり計算して通貨ペアを選定すれば、通常の両建てではマイナスとなるスワップポイントで利益が出せるのです。
スワップポイントは、ただポジションを持つだけで利益を得られ、両建てによってロスカットのリスクを抑えながら確実に利益を上げられます。
変動スワップの場合は常にスワップ差を監視する必要があるものの、合理的でありただポジションを持つだけで利益を出せる点が魅力的です。
3.別々のトレード手法を同時に実践できる
両建てトレードの場合、別々のトレード手法を同時に適用できる点も魅力的です。
例えば、長期的なトレンドを狙ってトレードする手法と、スキャルピングのように超短期トレードをミックスしたトレードを同時に実践できます。
BigBossではスキャルピングトレードを認めており、スイングトレードとスキャルピングなど、通常は相反するトレード手法を同時におこなえます。
4.含み益を急変動リスクから守れる
両建てを取り入れると、保有している含み益を一時的な急変動リスクから守れるメリットが得られます。
保有中のポジションに含み益がある状況で経済指標や要人発言などをむかえると、結果次第では急変動によりトレンドが転換し含み益を失うリスクがあります。
このような状況下でポジションを決済しないでホールドしておきたい場合は、一時的に両建てを建てておくとよいでしょう。
両建てに移行している限り、含み益が減ることはありません。
急変動リスクが低下したうえで値動きの方向性を判断し、さらなる含み益が見込まれるようであれば両建てを解除して含み益を伸ばしていきます。
一方、含み益と逆行するトレンドが発生したのであれば、収益が見込めないため決済してしまえばよいわけです。
5.冷静な判断ができる
BigBossで両建てするメリットには、冷静な判断につながる点があげられます。
トレードに取り組むうえでは、冷静な判断が必要です。
しかし、冷静な判断にはある程度の経験を要します。
とくに損益が頻繁に交錯するシーンでは、簡単にできるものではありません。
トレードの際に少しでも感情が入り込むと、利確や損切りの判断に欲を絡めた迷いが生じてしまうでしょう。
冷静な場合と比較して感情が入った状況では、収益率が圧倒的に下がってしまうものです。
そこで、利確や損切りの判断に迷った際に両建てを建てておけば、損失が発生しないフラットな状況から冷静な判断ができるでしょう。
両建てによるフラットな視点で値動きを分析してみると、感情に任せた判断では見えていなかった状況が認識でき合理的な環境認識につながります。
6.ロスカットを回避できる
証拠金維持率が下がりロスカット水準に迫っている状況でタイミングよく両建てを取り入れると、ロスカットを回避できるでしょう。
相場の値動きには、ストップロス狩りなどの意図的に損切りを狩りにいく一時的な逆行の値動きが発生する場合があります。
そのような状況でポジションを保有していると、ロスカットが執行されたあとで本来自分が思っていた方向への値動きが発生するケースが多いものです。
つまり、一時的な証拠金維持率の低下にさえ耐えられれば、最終的には利益が得られる可能性が高い場合があるといえます。
証拠金維持率が下がりロスカット執行の可能性が高いと感じた場合、両建てに移行しておけばロスカットは執行されません。
あとは本質方向の値動きが始まるまで両建てで耐えたうえで、含み益を伸ばしていくだけです。
ただし、あまりにも証拠金維持率に余裕がない場合、スプレッドの変動がロスカット執行のトリガーとなる状況も想定されるため、気をつけておく必要があります。
BigBossで両建てする際の4つの注意点
BigBossで両建てする場合、主に以下4つの点に注意が必要です。
・スワップポイントとスプレッドは2ポジション分発生する
・2つのポジションを決済する場合は原則として同時決済が必要
・両建て移行時の証拠金維持率とタイミングが重要
・意図しない形での禁止行為への抵触
各注意点について、詳しく解説します。
スワップポイントとスプレッドは2ポジション分発生する
BigBossで両建てする場合、証拠金は相殺されるメリットがあります。
ただし、スワップポイントとスプレッドは2ポジション分発生する形となります。
特に、スプレッドが広がっているタイミングでトレードする場合、思わぬスプレッド差となる場合があるので注意してください。
2つのポジションを決済する場合は原則として同時決済が必要
ロングとショートのポジション両方を決済したい場合、原則として同時決済する必要があります。
その理由は、時間差で評価損益が変化してしまう可能性があるためです。
また、ロスカット水準ギリギリでのトレードの場合、両建てを解消した瞬間に強制ロスカットラインを超過してロスカットされる場合もあります。
両建て移行時の証拠金維持率とタイミングが重要
BigBossで両建てする際は、両建て移行時の証拠金維持率とタイミングが重要となります。
証拠金維持率がロスカット水準に迫った状況で両建てに移行すると、タイミングや状況次第ではロスカットが執行されてしまうでしょう。
とくに、両建てはスプレッドが2ポジション分に倍増しているため、スプレッドが広くなるタイミングには注意を要します。
せっかくのリスク回避の両建ても、ロスカットが執行されては元も子もありません。
両建てに移行する際は、証拠金維持率とタイミングを意識しておきましょう。
意図しない形での禁止行為への抵触
BigBossで必要以上に両建てを使い過ぎていると、意図しない形で禁止行為へ抵触する可能性があるため注意が必要です。
両建てに関する禁止行為が多い傾向にあるBigBossでは、ゼロカットや経済指標発表時など両建てに制限を受けるシーンが多々見受けられます。
たまたま、両建てへの移行目的が含み益の保護や損失回避であったとしても、ポイントとなる局面でゼロカットの執行や経済指標直前のエントリーなどが重なっていた場合、禁止行為と認識される可能性が高いといえるでしょう。
BigBossは両建てに寛容とはいえない海外FX業者のため、両建てを積極的に活用していきたいのであれば、他の海外FX業者の利用をおすすめします。
BigBossでできる5つの両建て手法
BigBossで両建てを活用した取引方法として、主に以下5つの方法をおすすめします。
1.利益を伸ばすための両建て
2.ロスカットを回避するための両建て
3.トレンドを見極めるための両建て
4.相関性の高い通貨ペアでの両建て
5.節税対策での両建て
ここでは、各両建て方法の活用法を紹介します。
1.利益を伸ばすための両建て
BigBossで両建てする場合に、利益を伸ばすための両建てを意識してトレードするのがおすすめです。
利益を伸ばすための両建てとは、利益を確保しつつも相場を把握してポジションを決済する取引手法です。
利益を少しでも増やしたい場合に実施するごくスタンダードな取引手法であり、プロトレーダーも積極的に実践しています。
両建てして利益をキープしつつ、最後まで相場を見定めた後にジャッジ可能なため、もし大きく相場が反転した場合でも利益をキープできます
2.ロスカットを回避するための両建て
ロスカットを回避するための両建てとは、強いトレンドと逆行したポジションを保有している場合、ポジションを入れ替えてロスカットを回避するテクニックです。
BigBossの両建てにおいては追加入金が不要であり、ロット数をキープしつつロングとショートのポジションをチェンジできます。
うまくポジションチェンジすれば、利益を出せるチャンスを残しつつ次のトレードにつなげられます。
3.トレンドを見極めるための両建て
両建て取引していると、相場の動きによって損益が発生せず、ポジションをキープしながらトレンドを見極められます。
買いと売りの両ポジションキープしているため、トレンドの発生や反転期を確認して次のトレードの準備を進められます。
両建てした後に相場が上昇トレンドとなれば売りポジションを、下降のトレンドとなったら買いポジションを手放すなどの方法が効果的です。
トレンドを見極めてから保有し続けるポジションを決済でき、リスクを低減したトレードができます。
4.相関性の高い通貨ペアでの両建て
BigBossで実践できる両建て手法の1つに、相関性の高い通貨ペアでの両建てがあげられます。
通貨ペアのなかには、値動きの相関性が高い通貨ペアが多くあります。
相関性の高い通貨ペアを利用して両建てを取り入れることで、リスクをおさえた優位性のある取引が可能となるでしょう。
欧州通貨同士やオセアニア通貨同士の通貨ペアなど地域や資源国といったカテゴリーごとの分類により、相関性が高くなる傾向にあります。
一般的に相関性の高い通貨ペアとしてユーロ/米ドル(EUR/USD)とポンド/米ドル(GBP/USD)や、豪ドル/米ドル(AUD/USD)とニュージーランドドル/米ドル(NZD/USD)などがあげられます。
選んだ通貨ペアとタイミング次第では、相関性の高い通貨ペアでの両建てによって大きな利益が見込める場合もあるでしょう。
5.節税対策での両建て
BigBossで使える両建て手法には、節税対策での両建てがあります。
節税対策での両建てでは、損失繰越ができない海外FXに両建てを活用して実質的な損失繰越効果を狙う両建て手法となります。
1年間のFXでの損失を翌年に持ち越して、翌年の課税所得に計上できる税制上の仕組みをいいます。
参考までに国内FXの損失は、3年間の期限をもった損失繰越が可能となっています。
一般的に個人トレーダーにおけるFXの損益が課税対象となるのは、決済後の損益です。
つまり、ポジションを決済しない限り、課税対象とはなりません。
年間損益がマイナスの状況で年末に含み損を抱えたポジションを保有している場合、年内に決済してしまうと年間損失を拡大させるだけです。
しかし、両建てによって含み損を固定し翌年までポジションを持ち越したうえで決済すれば、実質的な損失繰越が可能となるでしょう。
また、翌年の決済タイミングで含み益方向に伸びそうなら、両建て解除後にホールドし含み損を減らせばいいだけです。
どちらにしても、年末の損失繰越を狙った両建て移行にリスクはありません。
ただし、法人の場合は、ポジション保有中の損益も課税対象となるため、年跨ぎの両建ては控えておきましょう。
海外FX業者の両建て禁止状況
BigBossで禁止されている両建てや注意点、使用できる両建て手法を解説してきました。
ここまでの解説でも分かるとおり、BigBossでは両建てに関する禁止事項が多く、両建てに関して寛容な海外FX業者とはいえません。
海外FXで両建てを活用していくためには、両建てに関して寛容な海外FX業者を選ぶことがポイントとなるでしょう。
そこで、海外FX業者の両建て禁止状況を紹介したうえで、両建てを取り入れやすい寛容な海外FX業者と両建てに厳しい海外FX業者を抜粋していきます。
各海外FX業者の両建て禁止状況は、次のとおりです。
【海外FX業者の両建て禁止状況】
海外FX業者 |
業者間の両建て |
複数口座間の両建て |
同一口座での両建て |
---|---|---|---|
Big Boss |
禁止 |
禁止 |
許可 |
Exness |
許可 |
許可 |
許可 |
XM Trading |
禁止 |
禁止 |
許可 |
Traders Trust |
許可 |
許可 |
許可 |
FxPro |
禁止 |
禁止 |
許可 |
GeneTrade |
禁止 |
禁止 |
許可 |
LAND-FX |
禁止 |
禁止 |
許可 |
IS6FX |
禁止 |
禁止 |
許可 |
Tradeview |
許可 |
許可 |
許可 |
Titan FX |
許可 |
許可 (ゼロカット狙い無効) |
許可 |
Vantage FX |
禁止 |
禁止 |
許可 |
AXIORY |
許可 |
許可 |
許可 |
FBS |
許可 |
許可 (ゼロカット狙い無効) |
許可 |
FXDD |
禁止 |
禁止 |
許可 |
iFOREX |
禁止 |
禁止 |
許可 |
HotForex |
禁止 |
禁止 |
許可 |
海外FX業者の両建て禁止状況を見てみると、両建てに厳しいのはBigBossだけではなく、多くの海外FX業者で厳しい傾向にあるようです。
ここからは、両建てに寛容な海外FX業者と両建てに厳しい海外FX業者に分けてそれぞれ紹介していきます。
海外FXで両建てを積極的に活用していきたい方は、本項で紹介する両建てに寛容な海外FX業者をぜひチェックしてみてください。
両建てに寛容な海外FX業者
両建てに寛容な海外FX業者は、以下のとおりです。
【両建てに寛容なFX業者】
海外FX業者 |
業者間の両建て |
複数口座間の両建て |
同一口座での両建て |
---|---|---|---|
許可 |
許可 |
許可 |
|
許可 |
許可 |
許可 |
|
許可 |
許可 |
許可 |
|
許可 |
許可 |
許可 |
|
許可 |
許可 |
許可 |
両建てに寛容な海外FX業者には、Exness、Traders Trust、Tradeview、Titan FX、AXIORYがあげられます。
ここで紹介している海外FX業者では、いずれも両建て以外の取引に関する規制自体が緩めとなっています。
さらに、スキャルピングや自動売買(EA)などの取引に制限を受けることがありません。
また、約定力の高さや取引コストの低さなど、取引環境にも定評がある業者が多い傾向にあります。
海外FXでの取引に両建てを活用する場合はペナルティを受けないためにも、上記で紹介した海外FX業者を選ぶことをおすすめします。
次は、両建てに厳しい海外FX業者を見ていきましょう。
両建てに厳しい海外FX業者
両建てに厳しい海外FX業者は、以下のとおりです。
【両建てに厳しい海外FX業者】
海外FX業者 |
業者間の両建て |
複数口座間の両建て |
同一口座での両建て |
---|---|---|---|
Big Boss |
禁止 |
禁止 |
許可 |
GEMFOREX |
禁止 |
禁止 |
許可 |
XM Trading |
禁止 |
禁止 |
許可 |
LAND-FX |
禁止 |
禁止 |
許可 |
iFOREX |
禁止 |
禁止 |
許可 |
GeneTrade |
禁止 |
禁止 |
許可 |
Vantage FX |
禁止 |
禁止 |
許可 |
HotForex |
禁止 |
禁止 |
許可 |
上記で紹介した海外FX業者は、いずれも同一口座内での両建てのみにしか対応していません。
海外FXでの取引に複数口座を使用した両建てや業者間を跨いだ両建てなどを活用したい場合、上記で紹介した海外FX業者の利用は避けておく必要があります。
とくに、業者間を跨いだ両建てをおこなう際、どちらか1社でも上記のFX業者が含まれているとペナルティが発生するリスクが高まるでしょう。
BigBossの両建てに関するQ&A
BigBossの両建てルールやメリット、注意点を解説してきました。
本項ではBigBossの両建てに関して想定される質問を、以下の順にQ&A形式で紹介していきます。
・BigBossで両建てがバレたらどうなりますか?
・CFD銘柄での両建ては可能ですか?
・BigBossのロスカット水準はどれくらいですか?
・スプレッド水準はどれくらいですか?
・BigBossの取引時間を教えてください
1つずつ見ていきましょう。
BigBossで両建てがバレたらどうなりますか?
BigBossで両建てがバレたらペナルティを受ける可能性が高いでしょう。
取引で使用している両建てがペナルティの対象に認められた場合、利益の出金拒否や口座凍結などの措置が講じられます。
BigBossで禁止されている複数口座を利用した両建てや他業者を併用した両建て、複数人での両建てはバレやすいため、禁止行為のなかでもとくに注意が必要です。
CFD銘柄での両建ては可能ですか?
BigBossでは認められている同一口座内での両建てであれば、CFD銘柄の両建ても可能です。
ただし、CFD銘柄での取引を禁止されている両建てに活用するのは控えましょう。
BigBossのロスカット水準はどれくらいですか?
BigBossのロスカット水準は、スタンダード口座とプロスプレッド口座のどちらも証拠金維持率20%となっています。
なお、マージンコールに関しては、どちらの口座タイプも証拠金維持率50%に設定されています。
ロスカット回避のために両建てをおこなうのであれば、証拠金維持率に余裕がある状態で移行するようにしましょう。
スプレッド水準はどれくらいですか?
BigBossのスプレッド水準は、他の海外FX業者と比べて広めの水準にあります。
提供されている各口座タイプにおけるメジャー通貨ペアの平均スプレッド水準は、以下のとおりです。
【スタンダード口座】
2.0~2.5pips
【プロスプレッド口座】
1.0~1.5pips
プロスプレッド口座のスプレッド幅は、スタンダード口座のスプレッド幅よりも狭い傾向にあるものの、片道4.5pips(往復9.0pips)の取引手数料が発生するため気をつけましょう。
BigBossのスプレッドの特徴や海外FX業者との比較結果は、以下の記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてみてください。
BigBoss(ビッグボス)のスプレッド一覧と比較をご紹介!
BigBossの取引時間を教えてください
BigBossの取引時間は、以下のとおりです。
【BigBossの取引時間】
取引時間 |
|
---|---|
夏時間 |
月曜日午前6時05分~土曜日午前5時59分 |
冬時間 |
月曜日午前7時05分~土曜日午前6時59分 |
なお、紹介している取引時間は、いずれも日本時間となります。
まとめ
BigBossでは、同じ口座内であれば基本的に問題なく両建てトレードが可能です。
ただし、禁止事項に該当するトレードで両建てする場合、利益が取り消されたり口座が凍結されたりするため要注意です。
BigBossで両建てを取り入れる際は、ペナルティを受けないためにも本記事で紹介したトレード手法を役立ててみてください。
しっかりとルールを守りつつ両建てトレードを有効活用し、より利益を出せるトレードを実践しましょう。