

FXで頻繁に取引をする方ほど、実質的な取引手数料であるスプレッド幅は気になるものですよね。
また、スプレッドは時間帯によって変動するので、最小スプレッドだけでなく最大スプレッドも意識して利用するFX業者を選ぶ必要があります。
Vantage FX(ヴァンテージエフエックス)は、業界最狭のスプレッドと最低水準の取引手数料と公式で掲示していますが、実際のスプレッド設定はどのようになっているのでしょうか。
この記事では、Vantage FXのスプレッドについて解説します。
・海外FXのスプレッドと国内FXとの違い
・Vantage FXの口座ごとのスプレッド
・他の海外FX業者とのスプレッドの違い
・Vantage FXのスプレッドに対する評判
Vantage FXは、2020年11月より日本居住者の新規口座開設を一時停止していましたが、2022年8月から新サービスとして日本人の受け入れを再開しました。
海外FXのスプレッドとは?
まず初めに、スプレッドとは何か改めて解説いたします。
一般的にスプレッドとは、ドルなどの外貨の買値と売値の差を表すものであり、FXにおけるスプレッドとはトレーダーが取引をする際の買値と売値の差のことです。
スプレッドが狭いとその取引にかかる手数料は低くなるため、トレーダーにとっては有利な条件での取引と言えるでしょう。
外貨預金でも同様に、預入レートと払戻レートという買値と売値の差が見られますが、普通はFXの方が低コストで取引できます。
例えば、現時点で売値が100.00円で買値が100.50円の場合、スプレッド差は100.50-100.00で0.50となります。
そこで買い注文をした場合、注文が通った瞬間に売値と0.50のギャップが発生するため、売値が100.50円まで上がらないとマイナスとなってしまいます。
そのため、トレーダーにとって有利なスプレッドが狭いFX業者を選ぶようにしましょう。
国内FXと海外FXのスプレッドの違いとは?
海外FXでは、国内FXよりもスプレッド幅が広く設定されていることが多いです。
その理由として、海外FXと国内FXのスプレッドには大きく分けて2つの違いがあるからです。
・スプレッドの仕組みの違い
・注文方法の違い
それぞれの違いについて、詳しく解説していきます。
スプレッドの仕組みの違い
海外FXと国内FXではスプレッドの仕組み自体に大きな違いがあり、海外FX業者では変動制を、国内FX業者では固定制を採用しています。
国内FXが採用している固定制では、売り値や買い値が変動する際でもスプレッドは常に一定を保つため、スプレッドが拡大して損をするリスクが少ないです。
ただし、固定スプレッドであっても経済指標の発表後などに起きる急激な価格変動によってスプレッドが開くことがあるので、相場が激しく動く際は固定スプレッドでも注意しましょう。
その一方で、海外FXが採用している変動制のスプレッドはスプレッドが広がったり狭くなったりします。
スプレッドが狭いタイミングでは取引コストを抑えられる反面、早朝などのあまり取引されないタイミングでは、スプレッドが拡大することがあるため注意が必要です。
注文方法の違い
国内FXと海外FXではスプレッドの仕組み以外に注文方法にも大きな違いがあります。
国内FXではDD方式という注文方法を採用しています。
DD方式とはDealing Desk(ディーリングデスク)の略称で、相対取引でトレーダーとFX業者が1対1で取引する方式のことを言います。
DD方式は「OTC取引」や「MM方式」とも呼ばれるケースもあります。
DD方式では、FX業者がトレーダーの注文を受け仲買をすることで収益を出す方式となっており、トレーダーの注文を直接市場に流すわけではありません。
このようにDD方式はFX業者が取引に介入するため、透明性が低いと言われています。
逆に、トレーダーからの注文を直接市場へ流して取引する方式のことを、「NDD方式」と呼びます。
NDD方式とはNo dealing desk(ノーディーリングデスク)の略称で、為替ディーラーを設置しない方式のことを言います。
NDD方式を採用したFX業者は、基本的に顧客の注文をカバー先となる銀行やLPに直接接続するのが一般的です。
ディーリングデスクを設置しないことで、顧客の注文を最適なレートで提示しているカバー先と接続でき、レートの透明性や信憑性を担保しています。
海外FXではこのNDD方式を採用している業者が大半です。
DD方式では仲介されない方式となるため、海外FX業者には仲介料などが発生しません。
トレーダーが継続的に自社システムを用いて取引し、勝ってくれることによってスプレッドや取引手数料を得る仕組みとなっています。
NDD方式はスプレッドによって実質的な手数料を徴収されるため、国内FX業者が採用しているDD方式と比較するとスプレッドがどうしても広く設定されてしまいます。
その一方で、海外FX業者では各種ボーナスなどが充実しているなどのメリットがあり、スプレッド幅が広いというデメリットよりも、メリットを選ぶトレーダーが多いというのも事実です。
Vantage FXの口座ごとのスプレッド
GeneTradeには、トレーダーの取引方針や資金などに応じて以下の3つの口座が用意されています。
・スタンダードSTP口座
・RAW ECN口座
・PRO ECN口座
各口座の特徴や、スプレッド幅について解説します。
スタンダードSTP口座
スタンダードSTP口座は手数料がなく、取引も安定的に行えるため、初心者でも使いやすい口座です。
主な口座スペックは以下の通りです。
口座通貨 | AUD, USD, EUR, GBP, SGD, CAD, NZD, JPY, HKD |
---|---|
最低注文ロット | 0.01ロット |
最小入金金額 | 200ドル |
最大レバレッジ | 1,000倍 |
主要通貨のスプレッド | 1.0pips~ |
取引手数料 | 無料 |
最大保有ポジション | 100ポジション |
ボーナスの有無 | あり |
スタンダードSTP口座はNDD STP方式を採用しており、取引手数料は無料ですがその分スプレッドはやや広めとなっています。
スタンダードというだけあり、基本的には他社のスタンダード口座と同水準のスペックです。
取引通貨も多くの海外FX業者で取引されている主要通貨を中心に採用しているため、不便に感じることは少ないでしょう。
最低入金額が200ドルと、初めてFX取引する方には他の海外FX業者よりもやや敷居が高いと感じるかもしれません。
RAW ECN口座
RAW ECN口座は、スタンダードSTP口座とは最低入金額、スプレッド、取引手数料、注文方法が異なっています。
主な口座スペックは以下の通りです。
口座通貨 | AUD, USD, EUR, GBP, SGD, CAD, NZD, JPY, HKD |
---|---|
最低注文ロット | 0.01ロット |
最小入金金額 | 500ドル |
最大レバレッジ | 1,000倍 |
主要通貨のスプレッド | 0.0pips~ |
取引手数料 | 1ロット3ドルから(片道) |
最大保有ポジション | 100ポジション |
ボーナスの有無 | あり |
RAW ECN口座はNDD ECN方式を採用しており、取引手数料が1ロットあたり片道3ドルかかってしまいますがスプレッドは非常に狭くなっています。
RAW ECN口座の最低入金額は500ドルと、こちらも他社よりもやや敷居が高いと感じる方もいるでしょう。
総じてRAW ECN口座は、他社にある中上級者向けのECN口座と同水準と考えて差し支えないでしょう。
PRO ECN口座
PRO ECN口座はRAW ECN口座と同様、スタンダードSTP口座とは最低入金額、スプレッド、取引手数料、注文方法が異なっています。
主な口座スペックは以下の通りです。
口座通貨 | AUD, USD, EUR, GBP, SGD, CAD, NZD, JPY, HKD |
---|---|
最低注文ロット | 0.01ロット |
最小入金金額 | 10,000ドル |
最大レバレッジ | 1,000倍 |
主要通貨のスプレッド | 0.0pips~ |
取引手数料 | 1ロット1.5ドルから(片道) |
最大保有ポジション | 100ポジション |
ボーナスの有無 | あり |
PRO ECN口座とRAW ECN口座を比較すると、取引手数料は1ロットあたり片道1.5ドルとかなり安くなっており、RAW ECN口座よりも狭いスプレッドで取引できるので非常に利用価値の高い口座です。
しかし、最低入金額が10,000ドルと大幅に高くなっているため、あまり資金のないFX初心者にはなかなか手が出ないでしょう。
各口座で共通している「最大レバレッジ1,000倍」「最低注文0.01ロット」「最大保有ポジション100」は、他の海外FX業者と比較してもなんら遜色のないスペックです。
Vantage FXのスプレッド比較(Gemforex,TitanFX比較)
Vantage FXの平均スプレッドが理解できたところで、他の海外FX業者と比較してどのような設定となっているのかが気になるところです。
そこでスタンダードSTP口座と、メジャーな海外FX業者であるGemforexとTitanFXとの間でスプレッド設定を比較した結果がこちらです。
Gemforex スタンダード口座 |
TitanFX Zeroスタンダード口座 |
Vantage FX スタンダードSTP口座 |
|
---|---|---|---|
USD/JPY | 1.2pips | 1.3pips | 1.4pips |
EUR/USD | 1.2pips | 1.1pips | 1.4pips |
GBP/USD | 2.1pips | 1.6pips | 1.6pips |
AUD/USD | 1.5pips | 1.1pips | 1.4pips |
総じて、スプレッド差はほとんどないと言えるでしょう。
次に、手数料が発生する口座を比較した結果がこちらです。
TitanFX |
Gemforex |
Vantage FX |
|
---|---|---|---|
USD/JPY |
0.33pips |
0.3pips |
0.4pips |
EUR/USD |
0.2pips |
0.3pips |
0.0pips |
GBP/USD |
0.57pips |
0.8pips |
0.5pips |
AUD/USD |
0.52pips |
0.7pips |
0.3pips |
※TitanFXは3.5ドル、Vantage FXは3ドルの手数料がかかります。
Vantage FXのスプレッドはEUR/USDやAUD/USDなど、かなり狭めに設定されている通貨があることがわかります。
通貨ペアごとのスプレッド一覧表
Vantage FXの口座ごとのスプレッドを、以下に一覧としてまとめました。
スタンダードSTP口座 | RAW ECN口座 | PRO ECN口座 | |
---|---|---|---|
USD/JPY | 1.4pips | 0.4pips | 0.4pips |
EUR/USD | 1.4pips | 0.0pips | 0.0pips |
GBP/USD | 1.6pips | 0.5pips | 0.5pips |
AUD/USD | 1.4pips | 0.3pips | 0.3pips |
※RAW ECN口座は3ドル、PRO ECN口座は1.5ドルの手数料が別途かかります。
これは公式が発表している数値ですが、実質スプレッドはさらに高い場合が大半です。
スプレッド幅と手数料、最低入金額の条件を加味して、自身にあった最適な口座を探してみてください。
通貨ペア以外のスプレッド一覧表
Vantage FXの通貨ペアごとのスプレッド一覧表を紹介しました。
本項では、Vantage FXの通貨ペア以外のスプレッド一覧表を紹介していきます。
まずは、貴金属銘柄のスプレッド一覧表を見ていきましょう。
貴金属銘柄のスプレッド一覧表
貴金属銘柄のスプレッド一覧表は、以下のとおりです。
【貴金属銘柄のスプレッド一覧表】
貴金属取引銘柄 |
Standard口座 |
Raw口座 |
---|---|---|
ゴールド/米ドル |
2.5pips |
2.1pips |
ゴールド/ユーロ |
4.3pips |
4.0pips |
ゴールド/豪ドル |
5.5pips |
4.8pips |
シルバー/米ドル |
3.3pips |
3.6pips |
シルバー/豪ドル |
4.1pips |
4.2pips |
パラジウム/米ドル |
1089.1pips |
1104.2pips |
プラチナ/米ドル |
648.1pips |
646.5pips |
銅 |
33.2pips |
34.1pips |
Vantage FXの貴金属銘柄のスプレッドでは、口座タイプごとに大きな違いはないようです。
銘柄の中では、パラジウム/米ドル(XPD/USD)のスプレッドが突出して大きくなっています。
次は、エネルギー関連銘柄のスプレッド一覧表を見ていきましょう。
エネルギー関連銘柄のスプレッド一覧表
Vantage FXのエネルギー関連銘柄のスプレッドは、以下のとおりです。
【エネルギー関連銘柄のスプレッド一覧表】
エネルギー関連銘柄 |
Standard口座 |
Raw口座 |
---|---|---|
ブレント原油 |
4.6pips |
4.5pips |
WTI原油 |
5.3pips |
5.4pips |
原油 |
4.7pips |
4.6pips |
軽油 |
92.9pips |
88.3pips |
ガソリン |
57.2pips |
58.9pips |
天然ガス |
0.9pips |
1.6pips |
エネルギー関連銘柄では、軽油やガソリンのスプレッドが広い傾向にあります。
次に、株価指数のスプレッドを見ていきましょう。
株価指数のスプレッド一覧表
Vantage FXの株価指数のスプレッドは、以下のとおりです。
【株価指数のスプレッド一覧表】
株価指数取引銘柄 |
Standard口座 |
Raw口座 |
---|---|---|
日経225 |
892.4pips |
893.5pips |
香港株価指数50 |
6.3pips |
7.1pips |
中国50 |
9.0pips |
9.9pips |
S&P500 |
61.1pips |
62.1pips |
ナスダック |
161.2pips |
162.1pips |
ダウ30 |
282.8pips |
283.3pips |
ヨーロッパ株価指数50 |
208.1pips |
210.1pips |
ドイツ株価指数40 |
222.4pips |
220.1pips |
イギリス100 |
284.8pips |
284.3pips |
フランス株価指数40 |
380.1pips |
377.5pips |
スペイン株価指数35 |
480.2pips |
481.1pips |
オーストラリア株価指数 |
199.2pips |
199.7pips |
インド50 |
917.3pips |
915.4pips |
ブラジル60 |
9725.3pips |
2260.1pips |
南アフリカ40 |
3146.5pips |
3015.3pips |
米ドル指数 |
4.1pips |
4.7pips |
ラッセル2000 |
89.1pips |
90.2pips |
恐怖指数 |
7.1pips |
7.8pips |
株価指数のスプレッドでは、新興国の南アフリカやブラジルのスプレッドが広くなっています。
次に、コモディティのスプレッド一覧表を見ていきましょう。
コモディティのスプレッド一覧表
Vantage FXのコモディティのスプレッド一覧表は、以下のとおりです。
【コモディティのスプレッド一覧】
コモディティ銘柄 |
Standard口座 |
Raw口座 |
---|---|---|
小麦 |
1.5pips |
1.5pips |
大豆 |
2.1pips |
2.1pips |
砂糖 |
5.2pips |
5.2pips |
コーヒー |
30.1pips |
30.1pips |
ココア |
52.3pips |
52.3pips |
コットン |
15.4pips |
15.4pips |
オレンジジュース |
190.1pips |
190.1pips |
コモディティ銘柄では、口座タイプごとにほとんど変わらない状況となっています。
次は、仮想通貨のスプレッド一覧表を見ていきましょう。
仮想通貨のスプレッド一覧表
Vantage FXの仮想通貨のスプレッド一覧表は、以下のとおりです。
【仮想通貨のスプレッド一覧表】
仮想通貨 |
Standard口座 |
Raw口座 |
---|---|---|
ビットコイン/米ドル |
1323.8pips |
1325.4pips |
ビットコイン/ユーロ |
4348.0pips |
4348.5pips |
ビットコイン/イーサリアム |
328.7pips |
327.3pips |
ビットコイン/ライトコイン |
177.8pips |
176.9pips |
イーサリアム/米ドル |
231.6pips |
231.7pips |
イーサリアム/ユーロ |
494.5pips |
495.1pips |
イーサリアム/ライトコイン |
1195.5pips |
1190.2pips |
イーサリアム/ビットコインキャッシュ |
476.7pips |
476.6pips |
ライトコイン/米ドル |
94.9pips |
94.8pips |
リップル/米ドル |
27.4pips |
27.51pips |
仮想通貨のスプレッド幅は、取引量が少ないビットコイン/ユーロ(BTC/EUR)やイーサリアム/ライトコイン(ETH/LTC)などのスプレッドが広い傾向にあります。
Vantage FXの最大スプレッドと最小スプレッド
Vantage FXの通貨ペアをはじめとした各取引銘柄のスプレッド一覧表を紹介していきました。
本項では、Vantage FXの主要な通貨ペアにおける最大スプレッドと最小スプレッドを紹介していきます。
まずは、最大スプレッドから見ていきましょう。
最大スプレッド
Vantage FXの主要通貨ペアにおける最大スプレッドは、以下のとおりです。
【Vantage FXの最大スプレッド】
取引銘柄 |
Standard口座 |
Raw口座 |
---|---|---|
米ドル/日本円 |
18.9pips |
18.4pips |
ユーロ/日本円 |
19.8pips |
20.5pips |
ポンド/日本円 |
38.1pips |
38.9pips |
豪ドル/日本円 |
38.7pips |
39.1pips |
ニュージーランド・ドル/日本円 |
14.1pips |
15.9pips |
カナダドル/日本円 |
20.6pips |
20.9pips |
ユーロ/米ドル |
7.7pips |
7.2pips |
ポンド/米ドル |
16.8pips |
17.3pips |
豪ドル/米ドル |
16.4pips |
15.3pips |
次に、各口座タイプの最小スプレッドを見ていきましょう。
最小スプレッド
Vantage FXの主要通貨ペアにおける最小スプレッドは、以下のとおりです。
【Vantage FXの最小スプレッド】
取引銘柄 |
Standard口座 |
Raw口座 |
---|---|---|
米ドル/日本円 |
1.1pips |
0.8pips |
ユーロ/日本円 |
1.2pips |
0.7pips |
ポンド/日本円 |
1.4pips |
0.8pips |
豪ドル/日本円 |
1.6pips |
0.9pips |
ニュージーランド・ドル/日本円 |
1.4pips |
0.7pips |
カナダドル/日本円 |
1.5pips |
0.9pips |
ユーロ/米ドル |
1.0pips |
0.5pips |
ポンド/米ドル |
1.1pips |
0.6pips |
豪ドル/米ドル |
1.4pips |
0.7pips |
各口座タイプの最小スプレッドを見てみると、平均して取引手数料が発生するRaw口座の方がスプレッド幅が少ない傾向にあります。
なお、最大スプレッド幅よりも、口座タイプごとのスプレッド幅に差がある状況が確認できます。
次に、平均スプレッドを見ていきましょう。
平均スプレッド
Vantage FXの平均スプレッドは、以下のとおりです。
【Vantage FXの平均スプレッド】
取引銘柄 |
Standard口座 |
Raw口座 |
---|---|---|
米ドル/日本円 |
1.61pips |
0.98pips |
ユーロ/日本円 |
2.12pips |
1.33pips |
ポンド/日本円 |
2.6pips |
2.15pips |
豪ドル/日本円 |
2.57pips |
1.7pips |
ニュージーランド・ドル/日本円 |
2.63pips |
1.93pips |
カナダドル/日本円 |
2.38pips |
1.72pips |
ユーロ/米ドル |
1.17pips |
0.76pips |
ポンド/米ドル |
1.74pips |
1.11pips |
豪ドル/米ドル |
1.69pips |
1.05pips |
平均スプレッドでは、主要通貨ペアのなかでも取引量が劣るニュージーランドドル/日本円(NZD/JPY)や豪ドル/日本円(AUD/JPY)のスプレッド幅が広い傾向にあり、スプレッドが安定していない状況がうかがえます。
Vantage FXのスプレッドが広がるタイミング
Vantage FXの各取引銘柄のスプレッド一覧表をはじめ、最大最小スプレッドや平均スプレッドを紹介してきました。
スプレッドの変動には特徴があり、広がるタイミングが存在します。
そこで本項では、Vantage FXのスプレッドが広がるタイミングを以下の順に紹介していきます。
・早朝(6時~7時)のタイミング
・取引量が少ないタイミング
・経済指標発表や要人発言
・週明けの早朝
・クリスマスや年末年始
1つずつ見ていきましょう。
早朝(6時~7時)のタイミング
スキャルピングなどの短期間で少しの利益を積み重ねていくトレードをする場合、スプレッドの広さがダイレクトに利益へと響いてきます。
スプレッドは常に上下し変化しているため、なるべくスプレッド幅の狭いタイミングを狙ってトレードしている方も多いでしょう。
一般的に通貨の取引量が減ってくるとスプレッドが広がる傾向があります。
そのため、日本時間の早朝(6時~7時)はNY時間のクローズもあり、他の時間帯と比べて比較的取引量が少なくなりがちでスプレッドが広がる傾向にあります。
もし早朝(6時~7時)の時間帯に取引をしたい場合は、取引前に平均スプレッドと見比べ、コストを確認したほうが良いでしょう。
取引量が少ないタイミング
Vantage FXのスプレッドは、取引量が少ないタイミングで広がることがあります。
取引量が少なくなると、通貨の流動性が下がります。
すなわち、マーケット参加者が少ないタイミングが、通貨の流動性が低くなりスプレッドが開くタイミングとなります。
そのため、ニューヨーク市場後半の深夜から早朝にかけたタイミングや東京市場が始まる前の8時前後などは、通常よりもスプレッドが開くことが多いでしょう。
一方、通貨の流動性が多いロンドン市場とニューヨーク市場の取引時間が重なっている21~24時は、スプレッドが狭くなる傾向にあります。
経済指標発表や要人発言
Vantage FXのスプレッドが広がるタイミングに経済指標発表や要人発言があげられます。
経済指標発表の前は、発表後に予想できない方向に大きな値動きが発生する場合が多いため、市場参加者からの取引が手控えられています。
その結果、通貨の流動性が下がり、スプレッドが広がる原因になります。
また、経済指標の発表後は、結果を受けて値動きの方向性を定めた大口投資家による注文が殺到し、発注価格がマッチングしづらくなってしまいます。
要人発言に関しても経済指標発表と同じようにスプレッドが不安定になるため注意しましょう。
影響力のある経済指標や重要な要人発言などにサプライズがあると、さらにスプレッドが広がる傾向にあります。
週明けの早朝
週明けの早朝は、とくにスプレッドが広がります。
基本的に土日はマーケットが休場となります。
ヘッジファンドや大口投資家のなかには、土日の急変動から利益を守るため週末の金曜日のうちにポジション調整を行う場合があります。
そうなると、週末の注文量は少なくなり、通貨の流動性が下がってしまう要因となるでしょう。
また、週末に経済に影響を及ぼすような大きなニュースが起こると、リスク回避のために取引が手控えられる場合もあります。
週明けの早朝は取引量が少なくなりスプレッドが広がっていた分、東京市場が始まると反動で通貨の流動性が高まる場合が多いでしょう。
クリスマスや年末年始
Vantage FXのスプレッドは、クリスマスや年末年始に広がることがあります。
クリスマスや年末年始は、相場を動かす欧米のヘッジファンドや大口投資家などのマーケット参加者が休暇に入るため、通貨の流動性が下がります。
その結果、スプレッドが広がり、大きなトレンドも発生しなくなるでしょう。
また、年末にあたる12月は、欧米の企業の決算シーズンとなります。
12月に下手に取引を行って損失を被ってしまうと、年間利益の縮小につながってしまうため、決算シーズンである年末は取引自体が少なくなる傾向にあるのです。
クリスマスや年末年始にスプレッドが広がりやすくなったと感じたら、マーケット参加者が少なくなっていることを理解しておきましょう。
Vantage FXのスプレッドにおけるポイント
Vantage FXの最大スプレッドや最小スプレッド一覧表を紹介してきました。
海外FXでの取引では、スプレッド幅が広い状態で取引していると、取引によって獲得した利益を減らしてしまう原因になってしまいます。
スプレッドには、しっかりと注意を払って取引に臨む必要があります。
そこで、Vantage FXのスプレッドにおけるポイントを、以下の順に解説していきます。
・スプレッド幅の評価には平均値と最大最小値をチェック
・スワップポイントの関係を意識
・両建て時のスプレッド幅拡大への警戒
1つずつ見ていきましょう。
スプレッド幅の評価には平均値と最大最小値をチェック
Vantage FXでスプレッド幅を評価するにあたっては、平均値と最大最小値をチェックしましょう。
スキャルピングなどの短期トレードでは取引する機会が増えるため、平均スプレッドをチェックしておくと損益の目安にできます。
また、取引したい銘柄のスプレッド幅の広がりを把握しておくと、銘柄選定のうえで取引を控えたり、取引回数を削減したりなど無駄な損失の事前回避に有効となります。
取引を始めたあとで、自分の想定よりもスプレッドが広かった場合、気分的にも良い気はしません。
銘柄選定や取引を検討する際は、スプレッドの平均値と最大最小値を把握しておきましょう。
スワップポイントの関係を意識
Vantage FXで取引する場合、スプレッド幅とスワップポイントの大きさを比較しておくようにします。
スワップポイント狙いの長期トレードでは、スプレッド幅が重要になるためです。
スプレッド幅が広いと、いくらスワップポイントが大きかったとしても、スプレッド分の回収に時間がとられ、なかなか収益化に結びつかなくなります。
また、スプレッド幅が広くなかったとしてもスワップポイントが小さいと、同じくスプレッドの回収に時間がかかるでしょう。
スワップポイント狙いのトレードでは、なるべくスワップポイントが大きく、かつスプレッド幅が狭い状況が効率よく収益があげられる関係性となります。
スワップポイントを狙うのであれば、スプレッドの関係性を意識しておくことが大切です。
両建て時のスプレッド幅拡大への警戒
Vantage FXの取引で両建てを行うときは、スプレッド幅の拡大に注意が必要です。
両建てポジションをとると、2倍のスプレッドが発生します。
証拠金維持率が低い状態で両建てに移行していた場合、スプレッド幅の拡大によりロスカット執行リスクが高くなるでしょう。
ロスカットを回避するために一時的に移行していた両建てポジションでも、スプレッドの拡大によりロスカットが執行されたら元も子もありません。
両建て時に証拠金維持率に余裕がない状況下では、スプレッドが広がるタイミングやスプレッド幅の拡大余地などに警戒するようにしましょう。
Vantage FXのスプレッドに関するよくある質問
ここでは、Vantage FXのスプレッドに関する以下の質問について回答します。
1.スキャルピングは可能ですか?
2.スワップポイントはどの程度獲得できますか?
3.ロスカットはいつ行われますか?
4.Vantage FXのサーバー時間は?
5.Vantage FXのボーナスには何がありますか?
6.ゼロカットは採用されていますか?
是非、参考にしてください。
1.スキャルピングは可能ですか?
Vantage FXでは、公式にスキャルピングを許可しています。
これにより、短期間でコツコツと利益を上げるトレードが実戦可能です。
スプレッド幅が狭いEUR/USDやAUD/USDなどをターゲットに、スキャルピングを実践してください。
2.スワップポイントはどの程度獲得できますか?
Vantage FXでも他の海外FX業者と同じように、スワップポイントは常に変動しています。
そのため、MetaTrader4(MT4)などのトレードアプリにログインし、各取引商品のスワップポイントを確認してください。
MT4での確認方法は以下の通りです。
- MT4プラットフォームのMarket Watchパネルを開く。
- 「マーケットウォッチ」ウィンドウでVantage FXを探し、右クリックして「Symbols」(銘柄)を選択する。
- リストから表示したい製品を探し、「Specifications」(仕様)を選択する。
- ロングポジションとショートポジションの両方の外国為替スワップレートが表示されます。
3.ロスカットはいつ行われますか?
Vantage FXでは、証拠金維持率が50%を割るとロスカットされます。
50%は他の海外FX業者と比べると高めなので、ハイレバレッジの取引に慣れている人には少し扱いずらいと感じるかもしれません。
逆に言えば、強制ロスカットされてもある程度の資金が残るので、初心者の人にとっては安心と言えるでしょう。
4.Vantage FXのサーバー時間は?
FXで取引する場合、スワップポイントの確定ポイントとなるサーバー時間もしっかり把握しておくべきポイントです。
MetaTrader4(MT4)に表示される時刻がVantage FXのサーバー時間とマッチし、以下の時間となります。
・冬時間適用時:GMT+2(日本時間との時差は7時間)
・夏時間適用時:GMT+3(日本時間との時差は6時間)
スワップポイントを狙う場合は、サマータイムであるかどうかもしっかり確認して対応してください。
Vantage FXのボーナスには何がありますか?
Vantage FXでは、以下のボーナスが開催されています。
【100%取引ボーナス】
トータルで最大30,000ドルを上限として、入金額に応じた額のキャッシュバックを取引の度に受け取れるボーナスです。
スタンダード口座が対象となっています。
【50%+20%入金ボーナス】
初回の入金額は入金額の50%、2回目以降は入金額の20%の入金ボーナスが受け取れるボーナスです。
ボーナスの受け取り上限は、10,000ドルとなっています。
対象の口座タイプは、スタンダード口座、RAW口座、PRO口座です。
なお、Vantage FXのボーナスに関しては、以下の記事で詳しく解説していますので、Vantage FXのボーナスを活用したい方は、ぜひご一読ください。
Vantage FX(ヴァンテージエフエックス)のボーナスの種類・特徴・受け取り方まとめ
ゼロカットは採用されていますか?
Vantage FXでは、ゼロカットが採用されています。
ただし、ゼロカットの発動には申請が必要となるため、注意が必要です。
Vantage FXのゼロカットのタイミングや申請方法は、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
Vantage FX(ヴァンテージエフエックス)のゼロカットシステムを徹底解説!ルールや注意点も紹介!
まとめ
この記事では、海外FX業者でのスプレッドの基礎知識とVantage FXのスプレッドについて解説してきました。
Vantage FXのスタンダードSTP口座は、他の海外FX業者の口座と比べるとスプレッドの狭さにあまり違いはありません。
しかし、RAW ECN口座やPRO ECN口座のスプレッドは取引通貨によっては狭いことがわかりました。
EUR/USDやAUD/USDなどでよく取引する方にはおすすめの取引所と言えます。