

海外FX業者を利用する際は、なるべく手数料をかけたくないものです。
ただし、場合によってはどうしても手数料がかかってしまうため、なるべく手数料がかからないお得な海外FX業者を選んでトレードするのがお得です。
また、手数料がかかってもほかの項目で優遇される場合もあるため、総合的に判断する必要があります。
この記事では、海外FXの手数料の概要や、海外FX業者15社の取引手数料の比較まで紹介します。
・海外FXの手数料とは
・海外FXでかかる取引手数料の種類
・人気海外FX業者15社の取引手数料
海外FXの手数料とは?
海外FXでは、さまざまな形で手数料が徴収されています。
海外FXで発生する代表的な手数料として、以下の7つが挙げられます。
1.取引時にかかる取引手数料
2.海外FX業者への入金手数料
3.海外FX業者からの出金手数料
4.口座を維持するために必要な手数料
5.ロスカット手数料
6.両替手数料
7.口座開設手数料
海外FXでは多くのトレーダーを集めてサービスを提供し、このような形で手数料を徴収して運営しています。
もし、手数料を徴収して運用しなければ、海外FX業者としては単なるボランティアでしかありません。
そのため海外FX業者としては、一定の手数料を徴収して利益を得なければいけません。
ただし、単に利益だけを追求するのではなく、手数料で得られた利益を元手としてさらにサービス内容を向上させています。
また、サーバー等のメンテナンスなどにも費用がかかるため、それらも徴収した手数料からまかなわれています。
ここからは先ほど挙げた7つの手数料について、それぞれ詳しく解説していきます。
1.取引時にかかる取引手数料
はじめに、FX取引における取引手数料とは、トレード時にFX業者が徴収する費用を指します。
主にECN方式の口座で採用されており、1ロットの売買につき数ドル程度の取引手数料を支払う必要があります。
多くの国内FX業者はECN方式ではなくSTP方式を採用しているため、この取引手数料は無料になっていますが、その代わりにスプレッドが広めになっています。
取引手数料とスプレッドの違い
スプレッドとは、取引時に発生する買値から売値を引いた差を指します。
通常のFX取引において、通貨を売る値段と買う値段は同じではなく、異なる価格に設定されています。
この価格の差がスプレッドであり、FX取引における実質的なコストとなります。
誤解しやすいのですが、FX取引手数料は無料でもスプレッド必ず発生し、そのスプレッドの幅は各FX業者で異なります。
2.海外FX業者への入金手数料
銀行送金をする場合に手数料がかるように、海外FX業者へ入金する際に手数料が徴収される場合があります。
入金方法によって手数料が異なり、また手数料がかからない入金方法もあるため、自分に合った入金方法を探すことが重要です。
海外FX業者で主に提供されている入金方法としては、以下があります。
・クレジットカード
・国内銀行送金
・海外銀行送金
・電子決済サービス
・仮想通貨
各入金方法の概要と具体的な手数料について紹介していきます。
クレジットカード
海外FX業者のなかで、特におすすめしたい入金方法がクレジットカードです。
クレジットカードでは、ショッピング枠を用いて入金に必要な費用を支払えます。
よって、クレジットカードの限度額と海外FX業者が設定する上限額の範囲内で、入金が可能です。
対応しているクレジットカードの国際ブランドはVISAが圧倒的に多く、ほかにも主要なクレジットカードブランドに対応しています。
クレジットカードを用いた入金の場合、大半の海外FX業者が手数料無料に設定しており、最低入金額に注視すればお得に入金できる方法と言えます。
国内銀行送金
国内銀行送金とは、日本の銀行口座から送金の形で入金する方法です。
海外FX業者の多くが、日本国内の銀行口座を保有しており、その銀行口座に送金します。
その後、送金した旨を海外FX業者に伝えて、海外FX業者側で口座に入金が確認できたら口座に反映される形となります。
国内銀行送金の場合、海外FX業者側の入金手数料は無料に設定されている場合が大半です。
ただし、送金時に利用した銀行において、数百円の手数料を取れるので注意してください。
海外銀行送金
海外銀行送金とは、仲介銀行を介して海外FX業者が指定する海外の銀行に入金する方法です。
中継銀行が間に入ることで、どうしても入金完了までに時間がかかってしまうのが難点です。
また、海外FX業者側では積極的に採用しておらず、手数料も高めに設定されています。
さらに、中継銀行などへの手数料が数千円もかかるため、どうしても利用しなければならない理由がない限りはおすすめできません。
電子決済サービス
電子決済サービスとは、オンラインウォレットとも呼ばれています。
海外FX業者では積極的に利用されている入金方法であり、代表的なサービスとしてbitwalletやSTICPAYがあります。
電子決済サービスを利用する場合、はじめにクレジットカードや銀行振込などの方法でウォレットに入金処理しなければなりません。
その後、海外FX口座に送金処理して、初めて口座に反映される形です。
なお、海外FX口座から引き出す場合はウォレット宛てに送金でき、手数料は無料な場合が大半です。
電子決済サービスの場合、多くの海外FX業者で利用されているため、他の海外FX業者へ資金を振り替えたい場合に便利です。
ただし、電子決済サービスへの資金入金時にクレジットカードでは入金額の3〜4%、銀行振込の場合は2%前後の手数料がかかります。
また、電子決済サービスから銀行口座に出金する場合は送金額の数%かかるため、注意が必要です。
仮想通貨
昨今、入金方法として注目されているのが仮想通貨です。
仮想通貨でも、FXのようにトレードを楽しめ、ボラティリティが高いので億り人となったトレーダーも多く見られます。
また、日本でも徐々に決済方法としてビットコインを採用するお店が増えており、利便性が高まっています。
仮想通貨で入金する場合、基本的に手数料がかからない海外FX業者が大半です。
ただし、仮想通貨を購入する際には手数料がかかります。
3.海外FX業者からの出金手数料
出金時にも、入金時同様に所定の手数料が徴収されるのが一般的です。
なお、FX業者からの出金手数料としては海外銀行送金を除いて多くのFX業者が手数料を徴収していませんが、一部海外FX業者では出金手数料が徴収される場合があります。
また、bitwalletやSTICPAYなどの電子決済サービスに出金した後に現金化したい場合、1.0%以上の手数料がかかるので注意してください。
海外FXでは、大原則として入金方法と同じ出金方法を採用しなければならないという点があります。
これは、マネーロンダリング防止の観点で絶対に遵守しなければなりません。
犯罪などによって得た収益について、その出所や真の所有者をくらまし、捜査機関などによる収益の発見や検挙を逃れる行為を指します。
国民生活の安全と平穏を確保し、経済活動の健全な発展に寄与することを目的として、厳しく監視されています。
さらに、銀行送金による出金時には、出金完了まで時間がかかる傾向があります。
これらのことを踏まえ、出金方法もきちんと精査しましょう。
4.口座を維持するために必要な手数料
各海外FX業者によって特徴が異なるため、複数の業者でいいところ取りしてトレードするのは有効です。
ただし、複数の口座を開設して運用する際に注意すべき点があります。
それは、口座維持手数料が発生する場合がある点です。
多くの海外FX業者では、3か月程度などの長期間にわたってトレードの実績がない場合、口座維持手数料が毎月徴収されます。
口座維持手数料は概ね500円程度に設定されている場合が多く、もし口座残高がゼロになっても新たな入金が一定期間ない場合は口座凍結のペナルティを受けます。
よって、もしトレードする機会が少ない口座があれば、資金を移行させたりポジションを保有したままでトレード実績を積むなどの処置が必要です。
5.ロスカット手数料
ロスカット手数料は、ロスカットが発生した場合に必要な手数料のことです。
ロスカットとは、取引における損失が大幅に拡大し、FX口座の資金(証拠金)が特定の水準まで減少したため、保有しているポジションが全て清算されることを指します。
ロスカットは、投資家の損失を制限するためのセーフティネットとしての役割を果たしています。
ただし、流動性の問題などによりロスカットの取引が実行されず、証拠金以上の損失が発生する可能性もあります。
多くのFX業者では無料となっていますが、中には有料となっているFX業者もあるため、利用する前によく確認しておきましょう。
また、損切りラインを事前にしっかり決めておき、指値を入れておくことでロスカットを回避できます。
6.両替手数料
FX会社で日本円をドルなどの外貨に両替するときにかかる手数料のことを両替手数料と言います。
両替手数料はFX会社によって異なるものの、1ドルあたり0.03円から0.2円に設定されています。
一方、銀行での両替の手数料は1ドルあたり1円前後が相場で、FX会社の方がはるかに手数料が安いため、よく利用されています。
7.口座開設手数料
口座開設手数料とは、FX口座を開設するときにかかる手数料のことです。
こちらもほとんどのFX業者で無料となっていますが、中には有料のFX業者もあるので、口座開設前に確認しておきましょう。
海外FXの取引手数料は口座タイプによって異なる
FXでトレードする際、トレードごとに手数料が徴収されています。
ただし、その手数料の徴収方法は利用している口座タイプによって異なります。
口座タイプと徴収される手数料の違いは、以下のとおりです。
・STP(スタンダード)口座の場合:スプレッドのみ
・ECN口座の場合:スプレッドと取引手数料がかかる
各口座における手数料について、詳しく解説していきます。
STP(スタンダード)口座
STP口座とは、多くの海外FX業者ではスタンダード口座と呼称している口座の種類です。
STPと呼ばれる方式を採用しているのが、最大の特徴となります。
「Straight Through Processing」の頭文字を取った注文方式です。
日本語では「注文が直接市場に流れる」という意味となり、STP方式を採用しているFX業者はカバー先の金融機関のレートを参照し、レートにスプレッドを上乗せしてトレーダーへ提示するのが特徴です。
STP方式を採用している口座の場合、最低ロットが小さく設定されており、取引コストの計算も容易です。
その他のSTP口座の特徴を以下にまとめてみました。
・取引コストはスプレッドのみ
・取引コストの計算が簡単
・ボーナスがもらえる
・レバレッジが高く設定されている
・最低入金額が低く設定されている
それぞれ詳しく解説していきます。
取引コストはスプレッドのみ
STP口座で取引時にかかる手数料は原則的にスプレッドのみとなっています。
取引手数料がかからないため、その分スプレッドを広めに設定して実質的な手数料として徴収しています。
取引コストの計算が簡単
STP口座の手数料はスプレッドのみのため、スプレッドと取引手数料の両方がかかるECN口座と比べて手数料の計算が容易に行えます。
FX取引しているとスキャルピングを行う際や、スワップポイントとの損益の兼ね合いで手数料がいくらかかるのか計算する必要が出てきます。
そういった場合に簡単に手数料の計算ができるSTP口座は、初心者に向いている口座タイプと言えるでしょう。
ボーナスがもらえる
海外FX業者では、国内FX業者よりも豪華なボーナスキャンペーンが用意されています。
しかし、ECN口座がボーナスの対象外にされていることがよくあります。
手持ちの資金が少なく、ボーナスを活用してFX取引をしたい初心者にはSTP口座が向いていると言えるでしょう。
ただし、ECN口座もボーナスの対象となっているFX業者や、逆にSTP口座でもボーナスがないFX業者もあるため、口座開設前にしっかり確認しておきましょう。
海外FXのボーナスについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事を参照してください。
【2023最新】海外FXのボーナスを徹底解説!おすすめのFX業者まで紹介
レバレッジが高く設定されている
一部の海外FX業者では、STP口座のみレバレッジが高く設定されていることがあります。
主要な海外FX業者のレバレッジを口座タイプ別に比較してみました。
海外FX業者 | STP口座の最大レバレッジ | ECN口座の最大レバレッジ |
---|---|---|
BigBoss | 999倍 | 999倍 |
XM Trading | 888倍 | 500倍 |
GEMFOREX | 1,000倍 | 1,000倍 |
AXIORY | 400倍 | 400倍 |
FBS | 3,000倍 | 500倍 |
Tradeview | 500倍 | 200倍 |
LAND-FX | 500倍 | 200倍 |
BigBossやGEMFOREX、AXIORYのようにECN口座でもSTP口座と同じレバレッジで取引できるFX業者もあるものの、条件等が大幅に制限されるケースが多いようです。
レバレッジが制限されると、少額の資金で大きな利益を狙うのは難しくなります。
また、レバレッジが低いと、ポジションを保有する際の必要証拠金も高くなるので資金力のないトレーダーには不利になります。
口座を開設する前にレバレッジの条件等を確認しておきましょう。
最低入金額が低く設定されている
一部の海外FX業者では、STP口座への最低入金額がECN口座よりも低く設定されています。
ECN口座で入金する場合、数万円から数十万円もの資金が必要なFX業者もあるようです。
せっかく口座を開設しても、最低入金額以上の資金が入金できなければ、取引を開始できません。
資金に余裕がない方や、あまり多くの資金を口座に入れたくない方は、ECN口座ではなくSTP口座をおすすめします。
ECN口座
ECN口座とは、多くの海外FX業者ではゼロスプレッド口座などと呼称している口座の種類です。
ECNと呼ばれる方式を採用しているのが、最大の特徴となります。
「Electronic Communications Network」の頭文字を取った取引方法です。
トレーダーの注文がFX業者を介さず、直接インターバンク市場に流れる方式となります。
ECN口座の場合、外付けでの手数料が発生するのが一般的です。
ECN口座ではスプレッド幅が狭くなっている反面、トレードするごとに取引手数料が徴収されます。
実際の取引手数料は、1ロットあたり平均5ドル(0.5pips)ほど発生するのが一般的です。
また、取引手数料が5ドル/1ロットと表記されている場合は、往復取引では倍の10ドルかかることになるので注意してください。
その他のECN口座の特徴を以下にまとめてみました。
・取引コストが下がる場合がある
・約定力が高い
それぞれ詳しく解説していきます。
取引コストが下がる場合がある
FX取引において、取引回数が増えるほど取引コストが積み重なっていくため、利益を追求する上で重要になってきます。
そのため、できるだけ取引コストを低く抑えられる口座を選ぶことが重要です。
ECN口座はスプレッドと取引手数料の両方が必要と聞くと、取引コストが高くなりそうなイメージがありますが、実際は手数料の分スプレッドが狭くなるため、逆に取引コストが安く済む場合があります。
特に、スキャルピングや大きめのロットサイズでトレードする際には、STP口座よりもお得になる場合が大半です。
ただし、FX業者によってコストが大きく変わってくるので、口座開設前に確認しておきましょう。
約定力が高い
ECN口座では、取引の仕組みにより、トレーダーの注文は直接市場に送信されます。
FX業者は注文に介入することができないため、約定拒否やスリッページ、リクオートなど、トレーダーに不利な注文を回避することができます。
特にスキャルピングでは、わずかな0.1秒の遅延が損失につながる可能性があるため、高い約定能力が重要です。
ECN口座を利用することで、意図した価格での約定が容易になり、無駄な損失を回避することができます。
海外FXでスキャルピングするなら取引手数料が安い業者を選ぶ理由
FXトレードには、さまざまなトレード手法があり、そのなかでもスキャルピングトレードは短期間で利益を出せるトレード手法として人気です。
スキャルピングトレードとは、数秒から数分程度の極端に短い時間に何度も売買を繰り返して利益を積み重ねるトレード方法です。
業者によっては実質的にスキャルピングトレードを禁止している場合がありますが、公認しているFX業者を利用すれば問題ありません。
スキャルピングトレードの場合、小幅な値動きでも決済するのが一般的です。
スプレッド幅が広い口座でトレードすると、スプレッド幅を超えるのに時間がかかり、利益が全く得られないまま決済しなければならない場合も想定されます。
もし2万通貨でドル円を10回スキャルピングした場合、スプレッドが1pips違うと差額は約2,000円となるため、スプレッド幅がなるべく狭い海外FX業者を選定するのが鉄則です。
海外FXにおけるスキャルピングについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事を参照してください。
海外FXのスキャルピングでおすすめな業者11選!ポイントも紹介!
海外FX業者15社の取引手数料を徹底比較
海外FXにおける手数料が理解できたところで、いかに手数料がお得な業者を選定してトレードできるかが鍵となります。
海外FX業者15社の取引手数料を比較した結果が、以下となります。
海外FX業者 | 入金手数料 | 出金手数料 | SPT口座のスプレッド幅 (USD/JPN) |
取引手数料 |
---|---|---|---|---|
XM Trading | 無料〜 | 無料〜 | 1.6pips | 1,100円 |
AXIORY | 無料〜 | 無料〜 | 1.4pips | 往復で6ドル |
TRADEVIEW | 無料〜 | 無料〜 | 2.2pips | 5〜6ドル |
HotForex | 無料〜 | 無料〜 | 2.0pips | 6〜8ドル |
Titan FX | 無料〜 | 無料〜 | 1.6pips | 片道3.5ドル相当 |
FBS | 無料〜 | 無料〜 | 1.6pips | 6ドル |
LAND-FX | 無料〜 | 無料〜 | 1.6pips | 往復で8ドル |
IronFX | 無料〜 | 無料〜 | 2.2pips | 3.25ドル~6.75ドル |
FXPro | 無料〜 | 無料〜 | 1.8pips | 片道3.50ドル |
GEMFOREX | 無料〜 | 無料〜 | 1.6pips | 無料 |
is6com | 無料〜 | 無料〜 | 2.2pips | 無料 |
Traders Trust | 無料〜 | 無料〜 | 1.7pips | 1.5〜3ドル |
FXGT | 無料〜 | 無料〜 | 1.7pips | 往復6ドル |
Bigboss | 無料〜 | 無料〜 | 2.1pips | 片道0.2% |
FXGiants | 無料〜 | 無料〜 | 1.3pips | 1,200円 |
上記結果から、スプレッド幅で言えばFXGiantsが、取引手数料を加味すればGemForexやis6comがおすすめです。
海外FXの手数料で注意する3つのポイント
海外FXの手数料では、主に次の2つについて注意する必要があります。
1.スリッページに注意する
2.スワップポイントに注意する
各注意点について、詳しく解説します。
1.スリッページに注意する
海外FXトレードでは、為替レートは常に変動しています。
よって、注文した価格と約定した価格にギャップが生じる場合があり、価格差のことをスリッページと呼ばれています。
スリッページが発生すると、自分の意図した金額ではなく約定した価格が実際の取引価格になるため、思わぬ損害が生じる場合があるので注意が必要です。
海外FX業者の導入するシステムやサーバー性能などにより、スリッページの有無が異なるためよく確認してください。
2.スワップポイントに注意する
FXトレードでは、異なる2つの法定通貨の交換と同時に金利の交換がおこなわれます。
国によって政策金利は異なり、金利にギャップが生じてしまいますが、金利の調整差額をスワップポイントと呼びます。
例えば、米ドルの金利が2.0%で日本の金利が1.0%である場合、米ドルを買うとと2.0%−1.0%=1.0%となり、ポジションを持つだけで利益を得られるのです。
逆に、日本円を買うと1.0%−2.0%=−1.0%となり、ポジションを持ち続ける限り損失が発生するので注意が必要です。
特に、発展途上国では高い金利似設定されている場合が多いので、スワップポイントを意識してトレードする通貨ペアを選定してください。
海外FXの手数料に関するよくある質問
ここまで海外FXの手数料の概要や、海外FXでかかる取引手数料の種類について解説してきました。
ここからは、海外FXの手数料に関するよくある質問に一問一答していきます。
FXのスプレッドが広がる理由は何ですか?
スプレッドは取引の流動性に左右される側面が大きいため、1日を通して広くなったり狭くなったりします。
スプレッドが広がるタイミングには、以下のタイミングがあげられます。
・早朝のタイミング(4:00〜8:00)
・経済指標発表前後や要人発言時
・世界規模のサプライズニュース発生時
・市場の開閉前後
・年末年始やクリスマスなどの休暇シーズン
これらのタイミングは避けて取引しましょう。
取引手数料やスプレッドは確定申告で経費計上できますか?
海外FXトレードで利益を得た場合、金額によっては確定申告の上で納税しなければなりません。
納税する際、経費として計上できる項目として以下の物が挙げられます。
・FXトレードの知識を得るために受講したセミナーや書籍の費用
・セミナー受講時の交通費や宿泊代
・トレードで使用するインターネット回線の費用
・トレードで使用するパソコンや備品の購入費用
・家賃や光熱費(一部)
・自動売買するために導入したVPSやEA、インジケーターの費用
・取引手数料
各種費用が計上できるため、FXトレードで発生するコストも計上したくなりますが、スプレッドだけは経費計上できません。
FXトレードは差金決済となっており、スプレッドは既に損益に反映されているため経費として申告できません。
しかし、ほとんどの取引手数料は取引量に比例して徴収されるため、経費として計上できます。
GEMFOREXの口座維持手数料はいくらですか?
1月1日、4月1日、7月1日、10月1日の時点において3ヶ月間(90日間)全くトレードをしていないライブ口座に対して15ドル(1,500円)の口座維持費が掛かります。ただし、口座に残高が無い場合は維持費は引かれません。
引用元:GEMFOREX公式サイト
まとめ|取引手数料を抑えて多くの利益を獲得しよう
FXトレードするうえで、取引手数料はなるべく低く抑えるのが鉄則です。
ただし、取引手数料が低いからと言ってスプレッド幅が広い場合、毎回のトレードで地味に手数料が徴収されます。
スキャルピングトレードする際には、スプレッド幅をしっかりと確認して利益を出しやすい海外FX業者を選定してください。