

海外FX業者は国内FX業者と違い、ゼロカットシステムを採用しています。
ゼロカットがどんな役割を持っており、XMが確実にゼロカットを実行しているのか不安に思った経験があるでしょう。
XMは2015年のスイスフランショックで、実際にトレーダーたちの損失を補填した過去を持っています。
この記事を読むと、以下の点について理解できます。
・ゼロカットとはそもそも何か
・全ての口座にゼロカットが採用されているのか
・どのタイミングでゼロカットが行われるのか
・ゼロカットが実行されないケース
ゼロカットは日本のFX業者には無いシステムであり、海外FX業者のみに採用されている仕組みです。
ゼロカットによって、海外FX業者のハイレバレッジトレードでもリスクを限定し、安全に取引できる環境が提供されています。
それでは、XMのゼロカットを詳しく説明していきます。
ゼロカットとは?
ゼロカットとはポジションの含み損が膨れ上がり、口座残高がマイナスになった際にリセットされる仕組みです。
似たようなものにロスカットがありますが、ゼロカットとは仕組みが違うので以下の表で簡単に説明します。
ロスカット | 証拠金維持率が業者ごとに設定された率を下回ると発動 |
---|---|
ゼロカット | 含み損が口座資金を上回り、残高がマイナスになると発動 |
海外FX業者では追証なしのゼロカットシステムがあり、どんなに損失を被ろうとも借金が発生する可能性はありません。
そもそも日本の金融庁では、ゼロカットの導入を禁止しているため、国内FX業者ではゼロカットがありません。
日本の金融庁では、FX業者によるトレーダーの損失の補填を禁止しているからです。
ゼロカットは海外FX業者にのみ取り入れられている仕組みで、トレーダーの口座資金以上の損失を業者が補填するシステムです。
XMはゼロカットシステムを採用している?
XMではゼロカットシステムを導入しており、以下のように幅広く対応しています。
・XMの全口座でゼロカットが採用されている
・XMの歴史から見るゼロカットへの信頼性
・FXだけでなく全ての銘柄にゼロカットが適用される
XMはゼロカットを採用しており、最大レバレッジ888倍のトレードでも安心して取引できる環境が整っています。
それでは、XMのゼロカットの仕組みを詳しく解説していきましょう。
XMの全口座でゼロカットが採用されている
XMの下記三つの口座タイプでは、全てにゼロカットが導入されています。
・マイクロ口座
・スタンダード口座
・ゼロ口座
XMには3つの口座タイプがあり、すべてにゼロカットが導入されているので口座選択時に悩む必要がありません。
そのため、各口座タイプの特性を生かし、各トレーダーが求めている口座を安心して選べます。
XMの歴史から見るゼロカットへの信頼性
XMでは実際に相場が急変した際、ゼロカットを実行した実績によってトレーダーから信頼を集めています。
以下は2015年にスイスフランショックで相場が急落した際の、XMによる対応です。
出典:XM(エックスエム)
画像はXMがスイスフランショックの際に、公式サイトに出されたお知らせです。
スイスフランショックとは、スイス国立銀行の発表によりフランが暴騰した相場の大荒れです。
この時の変動幅はスイスフラン/日本円では約4,000pipsであり、急変動によって多くのトレーダーが損失を被りました。
ですが、XMはこの損失額をゼロカットによってトレーダーたちを守り、口座資金以上の損失を補填しました。
実際にXMは過去にゼロカットを実行し、トレーダーたちから信頼を得ています。
FXだけでなく全ての銘柄にゼロカットが適用される
XMではFXだけでなく、CFDや原油取引でもゼロカットが適用されています。
口座タイプによるゼロカットの違いは無いので、安心して利用できるでしょう。
通貨ペアだけでなく、株式などの取引でもゼロカットが適用されているので、どのような経済状況にも対応しています。
XMのゼロカットシステムが発動するタイミング・ルール
XMのゼロカットでは、発動されるタイミングやルールが決まっています。
ゼロカットシステムが行われるタイミング、またはルールを知らないと「残高がリセットされない」などの戸惑いや焦りを感じてしまうかもしれません。
XMのゼロカットの詳細をきちんと把握し、悩んだり戸惑ったりしないようにしましょう。
ゼロカットが発動するタイミングは、以下の流れになります。
1.含み損が膨れ上がり、有効証拠金を超え残高がマイナスになる
2.マイナスになると強制的にポジションが決済
3.マイナス分をXMが補填
ゼロカットはXM側が自動で実行するので、トレーダーによる設定や手間を必要としません。
ですが、残高の帳消しが行われるまで時間が必要なので、即座に残高をリセットしたいのなら口座に入金しましょう。
口座に入金された時にXMがマイナス残高を補填し、次のトレードができるようにします。
残高のリセットの流れを説明したので、次はXMのゼロカットにおけるルールです。
・適用される上限額がない
・回数に上限がない
・複数口座でも実行される
・証拠金がプラスの金額だと適用されない
・含み益を持ったポジションがある際に適用されない
・XMの禁止事項に抵触している場合に適用されない
ゼロカットルールについて知っていないと、マイナス残高を補填してもらえないのでしっかりと理解しておきましょう。
それではXMのゼロカットルールを詳しく解説していきましょう。
適用される上限額がない
XMのゼロカットは、金額に制限がありません。
たとえ何百何千万というマイナス残高を口座に抱えても、確実に執行されるので安心してハイレバレッジトレードができます。
回数に上限がない
XMのゼロカットは回数の制限がありません。
たとえ毎日ゼロカットを利用しても、ゼロカットルールに当てはまっていれば回数に制限がないためゼロカットは適用されます。
ゼロカットの上限額に制限がない点と併せ、安心してハイレバレッジで取引できます。
複数口座でも実行される
XMのゼロカットは、口座単位で実行されるため以下のように複数口座を持っている場合でも安心です。
・別の口座に資金がある場合
・別の口座に含み益ポジションがある場合
・別の口座にボーナスがある場合
大きな損失を抱えた含み損があっても、XM側で口座間の資金の移動はしないので、安心してください。
アカウント単位でなく、口座単位でゼロカットを実行しています。
証拠金がプラスの金額だと適用されない
XMのゼロカットは、ポジションがいくら含み損を抱えようと口座資金額以上の損失にならない限り、執行されません。
例えば、20万円の口座資金で含み損が25万円でも、ボーナスを10万円持っていれば有効証拠金は5万円なのでゼロカットは行われません。
ボーナスを保有している場合は、口座資金がマイナスになってもゼロカットが実行されない可能性があると覚えておきましょう。
含み益を持ったポジションがある際に適用されない
XMで含み益があるポジションを持っていると、ゼロカットが発動しない可能性があります。
同一の口座内において、含み益によって口座のマイナス額を帳消しにできる場合ゼロカットは適用されません。
なぜならば、損失のカバーが含み益でなされるからです。
一つのポジションで大きな損失を出しても、他のポジションで利益が出ていればゼロカットは実行されない可能性があると覚えておきましょう。
XMの禁止事項に抵触している場合に適用されない
XMでは以下のように違反行為しているとゼロカットは適用されません。
・複数口座での両建て取引
・他業者の口座を使った両建て取引
・窓開けや窓閉めトレードの繰り返し
・システムを悪用した悪質な取引
XMでは複数口座間や他業者間での両建てを厳しく規制しており、発覚すると口座凍結を受けてしまう恐れがあります。
禁止事項に抵触していると、ゼロカットが適用されないので覚えておきましょう。
XMのゼロカットシステムが発動しないケースとは?
XMのゼロカットには、以下のように発動しないケースもあるので紹介します。
1.利用規約を守っていない
2.有価証拠金がプラスである
3.未決済ポジションがある
XMにゼロカットがあると言っても、場合によってマイナス残高がリセットされません。
それでは一つひとつ説明していくので、ルールを理解してゼロカットを利用していきましょう。
1.利用規約を守っていない
XMの利用規約に抵触していると、ゼロカットの条件を満たしていても適用されません。
複数口座間での両建て行為や、システムを悪用し取引しているとゼロカットは適用されないので、利用規約はしっかり守りましょう。
また、規約を守らないと口座凍結を受ける恐れがあります。
2.有効証拠金がプラスである
XMでゼロカットが執行されないのは、有効証拠金がプラスになっている場合も考えられます。
たとえ口座残高がマイナスでも、ボーナス(取引ツールではクレジットと表記)によって証拠金がプラスならばゼロカットは執行されません。
口座残高が10万円で含み損15万円のポジションを持っていたとしても、ボーナス(クレジット)が5万円以上あればゼロカットは発動しません。
ゼロカットはボーナスから計算が始まるので、ボーナス分も計算に入れる必要があります。
分かりやすくいうと、どんなに含み損を抱えてもトレードができる状態ならゼロカットは実行されません。
3.未決済ポジションがある
XMでは含み損を抱えたポジション以外に、ポジションを持っているとゼロカットは適用されません。
異なる口座であればゼロカットは実行されますが、同一口座内に複数のポジションがあるとゼロカットは実行されないので注意が必要です。
含み損が口座資金額を超えてもゼロカットが発動しない時は、ポジションを決済しましょう。
XMでゼロカットを避ける3つの方法
ゼロカットはリスクを限定する素晴らしいシステムですが、損失を確定する仕組みなので避けたいと思う方は多数いるでしょう。
そこで、XMでゼロカットを避けるための方法を、以下に3つまとめました。
1.ハイレバレッジトレードしない
2.含み損が増えている時に追加入金する
3.経済指標発表前にポジションを手放す
それでは、ゼロカットを避ける方法について詳しく説明します。
1.ハイレバレッジトレードしない
XMの最大レバレッジ888倍を使わなければ、ゼロカットを受ける確率は低下します。
ゼロカットを利用しながらハイリスクハイリターンを狙っていく方には、レバレッジ888倍の取引はおすすめですが、そうでない方はレバレッジ低くしてトレードしましょう。
例えば10万円の口座残高がある時に、ドル円だと約70万通貨の取引が可能です。
この時に値動きが予想していなかった方向に進めば、15pipsほどで強制決済を受けてしまいます。
スプレッドも含めば、さらにリスクは高まるでしょう。
しかし、口座残高が10万円の時に10万通貨の取引に抑えていれば、100pipsほど逆行しなければゼロカットは受けません。
したがって、ゼロカットを避けたいのならばハイレバレッジトレードせず、少額で取引しましょう。
2.含み損が増えている時に追加入金する
ゼロカットを避けるために、追加入金する方法もあります。
ゼロカットは口座残高で含み損がカバーできなくなった時に実行されるので、証拠金が増えればゼロカットを受けないかもしれません。
入金してゼロカットを避けた結果、相場が流れを変えて含み損が含み益に変わった・・・というパターンも往々にしてあります。
ですので、含み損が増えている場合に追加入金するのもゼロカットを避けるために有効な方法だと言えます。
ただし、追加入金後に相場の流れが変わらず、入金した資金も損失で消えてしまう可能性も忘れてはなりません。
3.経済指標発表時にポジションを手放す
経済指標発表時などには、値動きが非常に激しくなる場合もあります。
さらにスプレッドも広がる傾向にあるため、ゼロカットを受けてしまうかもしれません。
そういった場合には、経済指標発表前にポジションを手放して対応しましょう。
特にレバレッジをフルに使って取引していて、含み損が出ている場合はゼロカットを受ける可能性は非常に高まります。
ですので、経済指標発表前に損切したり、ポジションの一部を手放したりする手も有効です。
XMのゼロカットについてよくある質問
XMのゼロカットにいて、よくある質問をまとめて答えを載せたので参考にして下さい。
ゼロカットはいつ執行されますか?
ゼロカットが執行されるタイミングは決まっていません。
口座がマイナス残高になった場合、直ちにポジションは決済されますが、マイナス残高が帳消しされるまでの時間は決まっていません。
というのも、XM側のシステムが定期的にマイナス残高をリセットしているためです。
どうしてもすぐにマイナス分を消し、取引をしたい場合は入金する方法があります。
リセットの実行を早めたいのなら、入金しましょう。
ゼロカットにデメリットはありますか?
ゼロカットにデメリットはありません。
ゼロカットは海外FX業者がハイレバレッジトレードによる、トレーダーの破滅を守るために導入している仕組みです。
海外FX業者側が資金のマイナス分を補填するため、トレーダーにとってデメリットになる結果には繋がりません。
そのため、ゼロカットはトレーダーにとってメリットばかりの仕組みと言えます。
同一アカウント内でマイナス残高の補填に資金は移動されますか?
補填を目的とした資金の移動はありません。
口座単位でゼロカットは適用されるので、資金を移動することはありません。
FX以外の取引にもゼロカットは適用されますか?
全ての取引にゼロカットは適用されます。
例えCFDやゴールド、原油取引であっても同じです。
FX以外にもゼロカットは適用されるので、安心してどの銘柄でも取引できる環境が整えられています。
まとめ
XMのゼロカットについて下記にまとめました。
・実行されるタイミングは不定期
・実行されないのには理由がある
・入金額以上の損失は発生しない
・全ての銘柄で導入されている
・ゼロカットでトレーダーに不利益は生じない
ゼロカットは、海外FXのハイレバレッジによる取引になくてはならないものです。
トレーダーの損失を限定する仕組みについて理解し、ゼロカットとハイレバレッジをうまく使った取引が求められています。
XMのゼロカットを詳細に把握し、実際に資金を補填した過去を持つXMで、安心してハイレバレッジトレードしていきましょう。